県内美濃地方編 その38 恵那・中津川周辺5 恵那市山岡町原の土岐砂礫層 :恵那市山岡町原の南~南東の大露頭(自主運行バス下沼バス停の南東100mほど)

岐阜県の東濃地域から中濃地域にかけて、丘陵地や高原に広く土岐砂礫層が分布します。主に礫層からなり、砂層、粘土層、火山灰層がしばしばはさまっていますが、広い範囲に分布することもあって、場所によって礫の種類に差があります。堆積年代はまだ明確にはなっていないようですが、新第三紀鮮新世(500万年前~300万年前)頃に堆積したようです。

ここの礫層は数cm~10cm径ほどの亜円礫~円礫からなりますが、砂層やシルト層がレンズ状にはさまれています。礫の種類はチャートが多く、ほかには濃飛流紋岩の溶結凝灰岩、美濃帯堆積岩類の砂岩や泥岩などです。チャートは硬いままですが、それ以外の礫は風化して柔らかい状態になっています。

写真が四種類ありますが、上の写真は土岐砂礫層の露頭を北西からパノラマで撮ったもので、中上の写真は上の写真の中央左を撮ったものです。中下の写真は、上の写真の真中あたりを縦長に撮ったものです。3枚に写っている白いスケールは1mです。下の写真は近づいて撮ったもので、黄色のスケールの長さは20cmです。中上と下の写真は同じような写真が二枚並んでいますが、写真の下にある黒丸または白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。





コメント

このブログの人気の投稿

長良川鉄道沿いの地形・地質編 その45 「ジオ鉄」って何?

都市(名古屋)で見られる化石 その14 :アンモナイトの化石の断面とドーナツの断面

都市(名古屋)で見られる化石 その7 :名古屋駅近辺ミッドランドスクエア3階の壁の厚歯二枚貝、柱のサンゴ