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板取川沿いの岩石 その10(関市洞戸尾倉:破断した砂岩泥岩互層)

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  洞戸栗原から洞戸高見にかけて、板取川沿いに分布する美濃帯堆積岩類は、主にチャート層と破断した砂岩泥岩互層です。洞戸尾倉の板取川沿いには、破断した砂岩泥岩互層が見られます。洞戸尾倉では、板取川は東へ大きく曲がっています。その曲がっている板取川沿いには砂岩泥岩互層が露出していますが、本来層状である砂岩はレンズ状やちぎれた形状となっています(破断した砂岩泥岩互層)。 関市洞戸事務所東の国道256号を北進し、尾倉の集落に入ると川が東へ大きく曲がっていますが、その北東の道路沿い(集落の北東橋)に商店と消防団の車庫があります。消防団の車庫の脇から川原へ下りることができます。川原へ下り、下流に向けて進むと破断した砂岩泥岩互層が露出しており、しばらく連続して見ることができます。 写真が三種類ありますが、上の写真は破断した砂岩泥岩互層を南から撮ったもので、真中の写真は上の写真の一部を近づいて撮ったものです。下の写真も破断した砂岩泥岩互層を近くから撮ったものです。黒っぽいのが泥岩で、灰色っぽいのが砂岩です。砂岩層がレンズ状やちぎれた形状をしているのがわかると思います。 上の写真は 同じような写真が2枚並んでいますが、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、下の白丸を重ね合わせるようにすると立体的に見えます。

板取川沿いの岩石 その9(関市洞戸栗原:チャート層)

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  板取川沿いの岩石 その9(関市洞戸栗原:チャート層)  洞戸栗原から洞戸高見にかけて、板取川沿いに分布する美濃帯堆積岩類は、主にチャート層と何らかの力を受けて形状が変化した砂岩泥岩互層(破断砂岩泥岩互層と呼ぶ)です。関市洞戸事務所東の国道256号を北進し、栗原橋まで進み左側を見ると、チャート層が露出しています。栗原橋の手前で車を止め、東40mほどのところに川原へ下りる階段がありますので、そこを通って川原へ下り、川原沿いを上流(西)に向かって進みます。  チャート層は、チャートの層と層の間にうすい泥岩の層がはさまっているのが一般的ですが、ここのチャート層は間にはさまっている泥岩層が厚いのです。チャート層は淡青灰色をしていて、数cm~10cmほどの層厚です。間にはさまる泥岩層は灰色をしていて、2cm~15cmほどの層厚です。また、真中の写真のようにチャート層が切れたり、変形したりしています。 写真が三種類ありますが、上の写真はチャート層を北東から撮ったもので、真中の写真は上の写真の一部を近づいて撮ったものです。下の写真は上に登って南西から撮ったものです。三枚とも同じような写真が2枚並んでいますが、それぞれの写真の下の●を左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。

板取川沿いの岩石 その8(関市洞戸栗原:石灰岩チャート互層)

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 8月12日の 「 長良川沿いの石灰岩その3」で紹介した 石灰岩とチャートが交互に堆積しているように見える岩石(石灰岩チャート互層)が板取川沿いにも露出しています。前にも述べましたが、基本的には石灰岩とチャートでは堆積する水深が異なるなど形成条件が違うため、石灰岩チャート互層の形成過程は正確にはわかっていないようです。 美濃市から関市洞戸に向かう県道81号美濃洞戸線で、突き当りである関市洞戸事務所前交差点まで進み、右折して国道256号を北進します。栗原の表示を過ぎさらに進むと、栗原橋があります。栗原橋から右手(東)を見ると、板取川左岸に岩石が露出しています。そこに露出しているのが石灰岩チャート互層とチャート層です。栗原橋を渡ると東に鮎料理店がありますが、そこを越えて川の左岸(北側)を歩いていきます。 写真が三種類ありますが、上の写真は石灰岩チャート互層を南東から撮ったもので、真中の写真は上の写真の一部を近づいて撮ったものです。下の写真は他の場所の石灰岩チャート互層を同じく南東から撮ったものです。三枚とも同じような写真が2枚並んでいますが、それぞれの写真を左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、下の●を重ね合わせるようにすると立体的に見えます。特に真中の写真において、へこんで見えるところが石灰岩で、出っ張ってみえるところがチャートです。

板取川沿いの岩石 その7(関市洞戸栗原の南:珪質泥岩と貫入岩)

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  板取川沿いの岩石 その7(関市洞戸栗原の南:珪質泥岩と貫入岩)  板取川沿いで、洞戸通元寺と栗原の境界の北側に珪質泥岩が分布しています。美濃市から関市洞戸に向かう県道81号美濃洞戸線で、突き当りである関市洞戸事務所前交差点まで進み、右折して国道256号を北進します。栗原の表示を過ぎ、200m強進むと、自動車整備工場がありますので、手前を右折しすぐのところに川原に下りる細い道があります。以前(9年前)は珪質泥岩が露出しているところまですぐに行けましたが、現在は露出しているところは見えるのですが、草木が伸び、薮のためなかなかたどり着けませんでした。国道256号の歩道の下に露出しています。 写真が三種類ありますが、上の写真は珪質泥岩を南から撮ったものです。写真で黒っぽく見えるのが珪質泥岩で、やや褐色に見えるのが貫入岩です。液体であるマグマが泥岩に入り込み冷え固まった岩石です。苦鉄質の岩石だと思われます。真中の写真は貫入岩に近づいて撮ったものです。下の写真は同じく南から撮ったものですが、珪質泥岩を中心に撮りました。上と下の写真は同じような写真が2枚並んでいますが、それぞれの写真の下の黒丸または白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。

板取川沿いの岩石 その6(関市洞戸通元寺:メランジュ)

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  板取川沿いの岩石 その6(関市洞戸通元寺:メランジュ) 美濃帯堆積岩類の中には、地質としての連続性がなく、細粒の泥岩などの基質の中にいろいろな大きさや種類からなる岩塊を含むような地質体である「メランジュ」がいろいろな規模で見られます。砂岩・珪質泥岩・チャート・石灰岩・火山岩類(玄武岩質溶岩等)などのいろいろな岩塊が泥岩の基質の中に埋められたように含まれている岩石で構成されています。関市洞戸通元寺の板取川右岸には、100mほど連続に岩石が露出しています。全体としては、黒色の泥岩の中にチャートや珪質粘土岩、砂岩泥岩互層の比較的大きな岩塊を伴っているメランジュです。 美濃市から関市洞戸に向かう県道81号美濃洞戸線で、突き当りである関市洞戸事務所前交差点まで進みます。手前に洞戸橋がありますが、北側を見ると、板取川沿いに岩石が露出しているのがわかりますが、その場所です。交差点を右折して300mほど進み、東(右)に延びる細い道(通元寺のバス停のすぐ北の道)を入ります。車を止めて、川原の方に進むと、板取川右岸に岩石が露出しています。 写真が三種類ありますが、上の写真は珪質粘土岩を西から撮ったもの、真中の写真は砂岩泥岩互層を同じく西から撮ったものです。下の写真は黒色の泥岩の中に様々な岩塊が入っているところを東から撮ったものです。下の写真の中央下にある淡灰色の岩塊は石灰岩です。三枚とも同じような写真が2枚並んでいますが、それぞれの写真の下の白丸や黒丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。

板取川沿いの岩石 その5(関市洞戸大野ほか:還流丘陵)

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  板取川沿いの岩石 その5(関市洞戸大野ほか:還流丘陵) 長良川沿いには、川が曲流して流れ、その後ショートカットされ、旧河道と新河道にはさまれ、小山として残った還流丘陵が見られる場所が何箇所かあります。 「 長良川鉄道の車窓からみた岩石その5(郡上市美並町根村)」、 「 長良川鉄道の車窓からみた岩石その12(郡上市八幡町西乙原)」で紹介しました。同じように板取川沿いにも、関市洞戸大野で還流丘陵が見られます。また、洞戸市場や飛瀬でも見られます。  美濃市から関市洞戸に向かう県道81号美濃洞戸線で美濃市と関市の境界を越し、さらに1.2kmほど進むと , 洞戸大野の集落が道路の右(北側)に広がります。中濃消防組合洞戸出張所が右手にありますが、その北西の山が還流丘陵です。そこから、西へ300mほど進むと、左側に下洞戸橋があります。その橋から北東側を見ると、上の写真のように洞戸大野の還流丘陵を眺めることができます。 写真が四種類ありますが、上の写真は下洞戸橋から北東側を望んで大野の還流丘陵を撮ったもの、中上の写真はその還流丘陵に近づいて南からチャート層を撮ったものです。中濃消防組合洞戸出張所の西に墓地がありますが、その脇でチャート層が見られます。中下の写真は市場の還流丘陵を東から、下の写真は飛瀬の還流丘陵を南西から撮ったものです。上と中下、下の写真において、写真の黒丸や白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。

板取川沿いの岩石 その4(美濃市蕨生西屋敷:砂岩)

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  板取川沿いの岩石 その4(美濃市蕨生西屋敷:砂岩)  美濃市から関市洞戸に向かう県道81号美濃洞戸線で、片知川を越えて1 . 3kmほど進むと、左に蕨生大橋があります。そこを渡らずに県道81号をそのまま700mほど進むと、北から流れている矢坪谷を渡る小さな橋(和紙橋)があります。その手前を川原に下る道を下り、上流(西)へ150mほど進むと板取川左岸に岩石が露出しています。美濃帯堆積岩類の砂岩です。 写真が三種類ありますが、上の写真はパノラマ的に西から撮ったもの、真中の写真は上の写真の右の部分を同じく西から撮ったものです。下の写真は砂岩を接写したもので、写真の縦は6 cm です。真中の写真は、同じような写真が2枚並んでいますが、写真の下の●を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。

板取川沿いの岩石 その3(美濃市片知片知渓谷千畳岩:溶結凝灰岩)

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  板取川沿いの岩石 その3(美濃市片知片知渓谷千畳岩:溶結凝灰岩)  板取川やその支流沿いに分布する火山岩類は奥美濃酸性岩類と呼ばれます。奥美濃酸性岩類は、北西~南東に延びた巨大な岩体(岐阜県の約1/4の面積を占める)をなす濃飛流紋岩の西側にありますが、濃飛流紋岩よりも1500万年ほど若い時期に形成された岩体です。ただし、濃飛流紋岩のように1つの巨大な岩体をつくっているわけではなく、美濃市北部、関市洞戸~板取、郡上市八幡町西部などの山頂や尾根上などの標高の高いところに点在するように分布します。もとは大きな岩体であったと考えられますが、長い間に多くが浸食され削られてしまったことで、岩体の比較的深部だけが残されて、現在は7つの岩体に分かれて分布しています。 奥美濃酸性岩の7つの岩体の一つである洞戸岩体の一部が板取川沿いではありませんが、支流の片知川沿いに見られますので、紹介します。美濃市から関市洞戸に向かう県道81号美濃洞戸線で美濃市長瀬の集落を越ししばらく進むと、板取川の支流である片知川を渡ります。渡ってすぐ右折し、片知川の上流に向かってしばらく車を走らせます。片知の集落を越えて、右折したところから7.2kmのところに左に川へ下りる細い道がありますので、近くに車を止め徒歩で川へ下ります。以前はその場所に「千畳岩入口」の表示板がありましたが、現在はありません。川へ下りると、岩場が連続していますが、奥美濃酸性岩類の洞戸岩体です。岩石名としては、溶結凝灰岩です。 大規模な火山活動で噴出した大量の火山灰が、自らの重みと熱のために互いにくっつき合ってできた岩石です。溶結凝灰岩には、長石や石英、黒雲母などの鉱物の他に、つぶれて扁平になった軽石(本質レンズと呼ぶ)や噴出時に取り込まれた美濃帯堆積岩類の砂岩や泥岩の破片(異質岩片と呼ぶ)が混じっています。 写真が三種類ありますが、上の写真は南から撮ったもの、真中の写真は北から撮ったものです。下の写真は、溶結凝灰岩を接写したものです。上と真中の写真は、同じような写真が2枚並んでいますが、それぞれの写真の下の●を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。

板取川沿いの岩石 その2(美濃市片知穴洞の北:花崗斑岩)

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  板取川沿いの岩石 その2(美濃市片知穴洞の北:花崗斑岩)  「板取川沿いの岩石その1」と同じように、美濃市から関市洞戸に向かう県道81号美濃洞戸線で美濃市片知穴洞にある穴洞橋まで行き、その橋を西に渡り、右折します。400mほど北進すると、切り通し道があります(そこから川へ下りると「その1」のチャート層の場所)。そこを越えて350mほど北進すると、川原へ下りる細い道があります。川原へ下り、150mほどもどる方向へ(南へ)歩くと、板取川右岸に数10mにわたって岩石が露出しています。片知川が板取川に合流している場所の下流へ100mほどの対岸の位置です。露出しているのは、美濃帯堆積岩類に貫入している花崗斑岩です。淡灰色をしていて、石英は5 mm ほどの大きさのものが入り、数 mm ~5 mm ほどの大きさのカリ長石や斜長石が点在しています。 写真が四種類ありますが、上の写真は南から撮ったもの、中上の写真は北から撮ったものです。中上の写真で遠くに数mmの大きさで小さく板取川右岸に写っているのは「その1」で紹介したチャート層です。中下の写真は花崗斑岩を接写したものです(写真の縦は7 cm )。下の写真は、片知川の合流付近から対岸の山を撮ったもので、花崗斑岩です。上、中上の写真の場所のほぼ上に見られる花崗斑岩です。上、中上、下の写真は、同じような写真が2枚並んでいますが、それぞれの写真の下の●を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。

板取川沿いの岩石 その1(美濃市片知穴洞:チャート層)

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  板取川沿いの岩石 その1(美濃市片知穴洞:チャート層) 長良川本流沿いには、表層を覆っている第四紀堆積物の他に、広い範囲に美濃帯堆積岩類が、北部には白鳥流紋岩と呼ばれる火山岩類が分布します。また、最上流部には大日ヶ岳等を構成する火山岩類が分布しています。長良川の支流である板取川沿いには、長良川と同じように美濃帯堆積岩類と火山岩類が広く分布します。板取川沿いの岩石について何回かにわたって下流から順に紹介します。  美濃市から関市洞戸に向かう県道81号美濃洞戸線は板取川左岸沿いを通っています。美濃市長瀬の集落を越したところに板取川にかかる穴洞橋があります。その橋を西に渡り、右折します。道は穴洞の集落を越えるとやや狭くなりますが、400mほど北進すると、切り通し道があります。すぐ脇に車を止め、川へ下りる道を下ります。板取川右岸に岩石が露出していますが、チャート層です。美濃帯堆積岩類の中のチャート層は、以前にも紹介しましたが、古生代のペルム紀(2億9000万年~2億4500万年前)から中生代のジュラ紀(2億800万年~1億4600万年前)の時期に、砂や泥が流れ込まないような深海底に堆積したものです。径が1 mm より小さい放散虫などの生物の遺骸等が、1000年に数mmといわれるほどゆっくり堆積して形成された地層です。  ここのチャート層は、淡灰色で、南東に20°ほど傾いた面を作っていて、それが層理面だと思われます。また、甌穴が見られます。 写真が二種類ありますが、上は南から撮ったもの、下は甌穴を南西より撮ったものです。右側の甌穴は3 . 0m径で、左側の甌穴は1 . 4m径です。それぞれの写真の下の●を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。

長良川沿いの石灰岩 その4(郡上市八幡町穀見)

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  8月12日「長良川沿いの石灰岩その3」で紹介したように、長良川沿いには石灰岩とチャートが繰り返して積み重なっている岩石(石灰岩チャート互層)が見られます。郡上市八幡町にも長良川沿いでチャートにはさまれた石灰岩が露出している場所がありますので、紹介します。以前にも書きましたが、石灰岩は浅い海で形成し、チャートは深い海で形成します。そして、石灰岩は深い海だと溶けてしまい形成されません。このように石灰岩とチャートは、形成条件が全く違うため、石灰岩とチャートが積み重なるように見える産状の形成過程は正確にはわかっていないようです。 今回の場所は、互層と呼べるような交互に積み重なっているわけではありませんが、チャート中に石灰岩が層状に近い状態で何層か入っているのがわかります。国道156号で南方から郡上市八幡町に入り、八幡町の市街地に近づくと最初のコンビニエントストアーが左手(西側)にあります。その北にある工場の西側の長良川左岸に露出しています。コンビニや工場の西に南北に道があり、そこから川へ下りる階段がありますので、そこを使って川へ下ります。周辺には、チャート層が露出したり、レンズ状のチャートが入っている珪質泥岩層が露出したりしています。 写真は二種類ありますが、上は少し離れて南から撮ったもの、下は近づいて撮ったものです。写真の下にある白丸や黒丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重なり合わせるようにすると立体的に見えます。白っぽく見えるのが石灰岩で、灰色っぽく見えるのがチャートです。

長良川鉄道の車窓からみた岩石 その17

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  8月31日の「長良川沿いの砂岩、泥岩その4」と同じ場所を長良川鉄道の車窓から眺めることができます。砂岩層や砂岩泥岩互層が長良川右岸に見えます。砂岩泥岩互層は、層厚数cm~10cmほどの青灰色の中粒~細粒砂岩と、層厚数cm~6cmほどの暗灰色の泥岩が交互に堆積しています。 下り列車の場合、山田駅を出てから約1分後に車窓左側から長良川を眺めていると川沿いに工場が見え、その250mほど上流(北)に長良川右岸に岩石が露出しています。 写真が三種類ありますが、上の写真は列車の車窓から撮ったもの、真中の写真は長良川右岸で南東より砂岩泥岩互層を撮ったものです。下の写真は砂岩泥岩互層を近くから北東より撮ったものです。下の写真で左右に層が延びていますが、黒っぽい層が泥岩で、やや白っぽい層が砂岩です。真中と下の写真は、同じような写真が2枚並んでいますか、右と左それぞれの写真の下の●を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。

長良川鉄道の車窓からみた岩石 その16

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  長良川鉄道の下りにおいて、自然園前駅を出て1分強のところで、車窓の右側前方に八幡町と大和町の境界を示す表示板が見えてきます。このあたりでは長良川鉄道は国道156号に沿って走っていますので、国道に設置された町の境界の表示板が見えます。その表示板が見えてすぐに(境界の表示板から150mほど上流に)、車窓の左側から長良川沿いに岩石が露出しているのが見えてきます。砂岩や砂岩泥岩互層です。 写真が三種類ありますが、上の写真は列車の車窓から撮ったもの、真中の写真は長良川右岸で東に向いてパノラマ的に撮ったものです。下の写真は、真中の写真の右端に近いところを近づいて撮っものです。いずれも砂岩泥岩互層です。下の写真において、右と左それぞれの写真の下の●を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。

長良川鉄道の車窓からみた岩石 その15

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  前回の「長良川鉄道の車窓からみた岩石その14」で紹介した砂岩は、下り列車の場合、郡上八幡駅を出て3分ほどたったところから高速道路の橋梁を過ぎたあたりまで、左側の車窓から眺めることができます。しばらくすると(郡上八幡駅を出てから約4分30秒後に)、車窓の左側前方やや遠方に長良川沿いに岩石が露出しているところが見えてきます(上の写真)。自然園前駅に到着する20秒ほど手前のところです。砂岩が広く露出しており、マグマが入り込み冷え固まった安山岩質と思われる貫入岩が見られる場所もあります。 写真が三種類ありますが、上の写真は列車の車窓から撮ったもの、中の写真は川原から北を向いて撮ったものです。中の写真に白い破線の枠がありますが、その枠内を拡大した写真が下の写真です。中の写真は同じような写真が2枚横に並んでいますが、写真の下の●を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。

長良川鉄道の車窓からみた岩石 その14

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  8月26日の「長良川沿いの砂岩、泥岩その1」と同じ場所を長良川鉄道の車窓から眺めることができます。下り列車の場合、郡上八幡駅を出て、3分ほどたったところで左側の車窓に長良川が現れ、長良川沿いに岩石が連続的に見えてきます。砂岩が露出しています。陸地から海洋へ運ばれて堆積した砂が海洋プレートの移動によって日本列島に付加したものを見ています。高速道路の橋梁を過ぎたあたりまで見ることができます。列車の車窓からは離れているので見ることができませんが、露出している砂岩に何箇所かで安山岩質と思われる貫入岩が入り込んでいます。 写真が二種類ありますが、上の写真は列車の車窓から撮ったもの、下の写真は川原から北東を向いて撮ったものです。下の写真において、右と左それぞれの写真の下の●を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。