都市(名古屋)で見られる化石 その14 :アンモナイトの化石の断面とドーナツの断面

 建築石材の中に入っているアンモナイトの化石は、博物館で見るアンモナイトとは異なり、平面形(断面)でしか見ることができません。博物館で見るアンモナイトは、アンモナイトの特徴を示すように展示されていて、あくまでも立体です。それに対して、都市で見られるアンモナイトは、石材の中に入っているため、いろいろな断面でカットされています。見慣れていないと、せっかくアンモナイトを探しても、本当にアンモナイトかどうかがわからないでしょう。そのため、どのようにカットされると、どのように見えるのかを理解しておく必要があります。カットによってアンモナイトがどのように見えるかを示すために、アンモナイトの断面をドーナツの断面と比較してみました。アンモナイトの断面の写真は、名古屋駅周辺のジュラマーブルイエローの石材中に見られるものを使用しました。

写真は7種類あります。アンモナイトの断面に合わせて、ドーナツを切ってみました。1番上の写真以外は、アンモナイトの断面を上に、その断面に合わせて切断したドーナツを下に載せました。ドーナツは1番上の写真と同じものを切りました。2番目の写真は、平面に対して平行に切った横断面です。これはアンモナイトであることがわかるでしょう。3番目の写真は平面に対して垂直に切った縦断面で、4番目の写真はななめに切った断面です。アンモナイトの切り方によって、断面の見え方がこれだけ違うのです。特に、一番下の写真のように切られていたら最初はなかなかわからないでしょう。








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