長良川鉄道沿いの地形・地質編 その34 郡上八幡駅~自然園前駅間対岸の砂岩層、泥岩層 :郡上八幡駅~自然園前駅間、郡上八幡駅出発後約3分35秒後、左車窓より対岸を望む

 前回「長良川鉄道沿いの地形・地質編その33」で紹介した露頭周辺から高速道路の橋脚があるところまで、長良川両岸にはほぼ連続的に岩石が露出しています。おもに砂岩層です。郡上八幡駅を出て3分30秒ほどたったところで、長良川が左(西)に大きく曲がります。そのとき、長良川対岸(右岸)に見える露頭が上の写真に写っています。写真の左上に建物(家具製造所)が見えますが、その建物の北側には広く砂岩層が露出しています。建物の中央付近の北側には、レンズ状の砂岩が入った泥岩層が砂岩層にはさまった状態で見られます。この露頭は、昨年の6月9日「長良川本流沿い露頭編その143」で紹介していますが、再度紹介します。

砂岩層は、全体的に青灰色~灰色をしたおもに中粒砂からなっています。はさまれている泥岩層は全体的に暗灰色で、厚さが23cm~45cmです。幅が数cm~10cm、長さが10数cm~数10cmのレンズ状をした砂岩が多く含まれます。

地質図において、この露頭(×地点)は黄色(Mss)中にあり、黄色はおもに砂岩からなる地層です。写真が五種類ありますが、上の写真は長良川鉄道下りで郡上八幡駅を出発して約3分35秒後に、列車の左車窓より撮ったものです。中上の写真は、上の写真の真中の少し上に写っている露頭(泥岩層がはさまった砂岩層)を近づいて南からパノラマで撮ったものです。真中の写真は、中上の写真の中央部を撮ったものです。ハンマーの柄の部分から下に泥岩層がはさまっています。他は砂岩層です。中下の写真は、中上の写真(または真中の写真)のハンマーの左をより近づいて撮ったものです。上半分は砂岩層で、下半分はレンズ状の砂岩層をはさんだ泥岩層です。下の写真は、真中の写真の露頭を東から(右から)撮ったもので、スケール(黄色の定規)の右に泥岩層が縦に写っています。なお、上の写真以外の写真は「長良川本流沿い露頭編その143」でも使用しています。スケールとして置いてあるハンマー、黄色の定規の長さはそれぞれ約28cm、約22cmです。真中と中下、下の写真は同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。(地質図はHP「ジオランドぎふ」より 岐阜県博物館提供)







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