都市(名古屋)で見られる化石 その12 :名古屋駅新幹線南側待合室の床

名古屋駅新幹線待合室の床には、横が10cm弱、縦が数cmのややつぶれた中華まんの断面のような化石がいくつも見られます。化石の主はウニです。石材は、西本昌司氏のSNSによるとイタリア産の「キャンポ・ポルフィリコ」あるいはそれに近い石材で、約5000万年前の石灰岩を切り出してきたものと推定しているとのことです。

ウニは古生代オルドビス紀(約4億8500万年~約4億4400万年前)に起源があり、姿を変えながら、現在も生きています。現在は、赤道直下の温暖な海から南極・北極圏の寒冷な海、また浅い海から深海まで生息し、多様な海底環境に適応しています。多くの種が全身にトゲをもちますが、ウニの化石はトゲがなくなった殻の部分だけが残ることが多いです。ウニはヒトデやナマコに近い生き物で、棘皮動物です。棘皮動物の体は、同じ形が中心から放射状に5つ並んだ形(五放射相称と呼びます)をしているのが特徴です。最もわかりやすいのはヒトデで、腕状のものを5方向に伸ばした星型をしています。ウニは、生きている時にはトゲがあって五放射相称であることがわかりにくいのですが、殻だけになると五放射相称の模様が観察できます。ウニはトゲのある側に肛門、その反対側に口をもっています。殻に大きめな穴があいているのが口の部分です。海底をゆっくりと移動しますが、普段は岩に張り付いている場合が多いようです。

写真は5枚ありますが、いずれも名古屋駅新幹線南側待合室の床の写真です。ウニの殻の断面が写っています。上の写真は待合室入口近くを撮ったものです。スケールが入っていますが、スケールは指などを一緒に撮った写真から長さを読み取ってつけたものですから、正確さはやや欠けます。






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