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県外編 その27 白浜町の千畳敷(南紀熊野ジオパーク内のジオサイト) :和歌山県西牟婁郡白浜町

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  千畳敷は、田辺層群と呼ばれる 今から 1800万年前~1500万年前の堆積物からなります。紀伊半島南部の 土台をなす付加体( 四万十帯の 牟婁 付加体 )の上に生じた盆地状の凹みの部分(前弧海盆)に堆積した前弧海盆堆積体です。 水深100mよりも浅い海で、陸側の砂や泥などが堆積してできた地層です。そのため、 礫岩や砂岩、泥岩からなり、砂岩泥岩互層が多く見られます。 付加体は海洋での堆積物などがプレートとともに移動し、陸地に付加したものであるため、堆積した当時の堆積の姿ではなく、変形が大きく、地層が褶曲したり、断層が生じ地層の連続性が失われていたりします。一方、前弧海盆堆積体は変形が小さく、堆積したときの地層の縞模様が残されています。 前弧海盆堆積体が形成後、海底が隆起して陸地化しましたが、波の影響があるところでは浸食を受け、表面が平らに近い海食台を形成しました。その後も隆起をし、千畳敷という平らに近い広い景勝地をつくり出したのです。浅い海での堆積物であるため、波によって形成される独特な堆積構造が見られたり、生き物の 巣穴や 這った跡などの生痕化石も見られたりするようです。 写真は五種類ありますが、上の写真は千畳敷をパノラマで撮ったものです。上の写真の右側に写っている露頭に近づいて撮ったものが中上と中の写真です。白っぽい層(鉄分で褐色になっている)が砂岩層で、黒っぽい層が泥岩層で、砂岩泥岩互層であることがわかります。中上と中の写真に写っている白色のスケール(約15cm)付近をより近づいて撮ったものが中下の写真です。下の写真は、水の動きによって形成されたと考えられるリップルマークを撮ったものです。中と中下、下の写真は同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の下の白丸や黒丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。 美濃地学 - 地学のおもしろさを、美濃から (minotigaku.com)