長良川沿いの石灰岩 その1
長良川沿いの石灰岩 その1
岐阜県美濃地方にはセメントなどの原料となる石灰岩が何箇所かで露出しています。石灰岩は、大昔のサンゴ礁が海洋プレートによって運ばれ、日本列島にくっついた(付加した)ものです。セメント生成のための石灰岩採掘場所や鍾乳洞のような大きな規模の石灰岩岩体から数m規模の石灰岩まで大小の石灰岩が見られますが、長良川沿いにはあまり大きな石灰岩の岩体は露出していないようです。「長良川沿いの玄武岩質溶岩その4」で紹介した同じ場所(美濃市立花地区の長良川右岸)に石灰岩が見られます。100mほど連続的に露出している岩石の中央部付近に見られ、近くによってよく見るとフズリナが多く入っているのがわかります。フズリナは、古生代石炭紀~ペルム紀に栄えた生物で、紡錘形や球形などをしています。下の写真は石灰岩を近景で撮ったもので、フズリナなどが見られます。スケールは一目盛りが1mmです。なお、上の写真は立体視できるようになっています。写真の下の●を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、合わせるようにすると立体的に見えます。
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