長良川沿いの砂岩、泥岩 その5
長良川沿いの砂岩、泥岩 その5
美濃帯堆積岩類の中には、チャートほど珪質(ガラス質)で堅硬ではないが、珪酸(SiO2)分に富む細粒で緻密な岩石があります。細粒な粒子が固結した岩石なので泥岩ですが、珪酸分に富んだ岩石なので珪質泥岩と呼ばれます。層状チャートの上位に重なり、密接に伴うことが多いようですが、チャートをつくっている放散虫化石などと陸からの細かい粒子が混じりあった堆積物で、海洋プレートが陸地近辺に近づきつつある時期の堆積物です。
珪質泥岩が分布する場所を紹介します。国道156号線を美濃市市街から北上し、洲原神社を越えて須原トンネルに入り、出口すぐのところを右(東)に曲がります。しばらく進むと神母橋がありますが、そこを渡り、右に曲がると県道324号白山美濃線です。東へ進み200mほどのところを川へ降りると泥岩が露出しています。「長良川沿いのチャート層その6」で紹介した甌穴の100mほど西に分布しています。
写真が二種類ありますが、上は北から少し離れて撮ったもの、下は近づいて撮ったものです。それぞれの写真の白丸、または黒丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。
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