長良川沿いの珪質粘土岩 その1

 

長良川沿いの珪質粘土岩 その1

美濃帯堆積岩類において、礫、砂、泥などの砕屑物をほとんど含まず、粘土鉱物だけからなる岩石があります。その珪質粘土岩は、中に黒色の珪質泥岩をはさむことを特徴としています。珪質粘土岩は、中生代三畳紀の層状チャートの基底部に存在することがわかっていて、三畳紀初期における酸素が少ない状態の海洋で堆積したものだと考えられています。実際に化石がほとんど含まれないようです。長良川沿いにも何箇所かで分布しています。

国道156号線を美濃市市街から北上し、洲原神社を越えて須原トンネルに入り、出口のところを右(東)に曲がります。しばらく進むと神母橋がありますが、そこを渡り、左折します。すぐのところに車を止め、川原へ降りると、神母橋から70mほど上流のところに灰色の珪質粘土岩と黒色の珪質泥岩が見られます。

写真が二種類ありますが、いずれも北東から撮ったものです。上の写真は少し離れて撮ったもので、下の写真は近づいて撮ったものです。それぞれの写真の下の●を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。




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