板取川沿いの岩石 その22(関市板取九蔵:砂岩)

 

板取川沿いの岩石 その22(関市板取九蔵:砂岩)

関市板取の運動公園周辺の九蔵、松場、中切、野口にかけては、山地と山地に挟まれた平地が割合広いです。美濃帯堆積岩類で多く見られるチャートと砂岩・泥岩では侵食の違いがあり、チャート層は侵食されにくく、砂岩層や泥岩層は侵食されやすいという違いがあります。そのため、一概には言えませんが、同じ川沿いにチャートと砂岩・泥岩が分布する場合、チャートは地形が険しくて平地が狭く、砂岩・泥岩は地形がなだらかで平地が広い場合が多いです。板取九蔵~野口にかけては、砂岩が分布していて、割合広く平地が広がっています。

県道52号を通って、関市板取の運動公園に向かいます。運動公園を通り越したところで、「九蔵-松場」の表示板が左側(南側)にあります。そこから90mほど進んだところで左に道がありますので、左折し、突き当たるまで進みます。突き当たりは板取川に架かったつり橋です。近くに車を止め、川原へ下りる道を探して下ります。つり橋の下流側(東側)10mほどのところ(左岸)に砂岩が露出しています。また、川原をしばらく歩かなければなりませんが、350mほど下流へ進むと北側に泥岩を挟む砂岩が連続的に露出しています。運動公園のほぼ南の板取川沿いの位置です。

写真が三種類ありますが、上の写真はつり橋の近くの砂岩を南東から撮ったもの、真中の写真は近づいて砂岩を接写したものです。下の写真は350mほど下流へ進み、泥岩を挟んだ砂岩を南から撮ったものです。上と下の写真は、同じような写真が2枚並んでいますが、写真の下の白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。




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