板取川沿いの岩石 その13(関市洞戸高賀:高賀花崗岩)

 関市洞戸事務所東の国道256号を北進し、新高賀橋を右折して、高賀川沿いを上流に向かって進みます。新高賀橋から約2.1km進むと、高賀自然公園休憩所・駐車場があります。そこからさらに北へ300mほど進むと橋を渡ります。その橋が渡造橋です。

橋から下流40mほどの河床になめらかに浸食された岩石が露出しています。また、このあたりの地形は比較的緩やかになっています。このような地形は、花崗岩の浸食が比較的進んでいるためです。花崗岩は、淡色の石英・長石や黒色の黒雲母などの鉱物が混じり合って、おにぎりのような見かけをしています。花崗岩はふつう大きな岩体を形成して広い範囲に分布しますが、高賀花崗岩は東西3.8km、南北2.5kmの小さな岩体です。高賀花崗岩の中には、花崗斑岩になっている部分もありますが、ここでは等粒状中粒の花崗岩が見られます。

渡造橋から300mほど戻った高賀自然公園休憩所・駐車場に川の方へ下りる細い道があります。そこを進み、川に架かる橋の上から北を望むと花崗岩でできた渓谷が見られます。それが高賀渓谷です。

写真が三種類ありますが、上の写真は渡造橋の近くから高賀川に下り花崗岩を南から撮ったもので、真中の写真は花崗岩を接写したものです。真中の写真の縦は3cmです。下の写真は、高賀渓谷を橋の上から撮ったものです。上と下の写真は同じような写真が2枚並んでいますが、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、下の●を重ね合わせるようにすると立体的に見えます。





 

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