津保川沿いの岩石 その18(関市上之保川合小和田:メランジュ)

  美濃帯堆積岩類の中で、泥岩の中に砂岩やチャートなどの岩塊が入った岩石を「混在岩」といい、それらで構成されている地質体を「メランジュ」と呼びます。このメランジュは、美濃帯堆積岩類のように、海洋プレートに運ばれて陸地に付加した付加体堆積物に特徴的な地質体です。津保川沿いで、黒っぽい泥岩の中に数cm~数m以上の径の砂岩が入っている混在岩が露出しているところを紹介します。

旧上之保中学校の東を県道85号で津保川の上流に向かって進み、上之保川合小和田(上川合)まで行きます。「津保川沿いの岩石その17」で紹介した川合小樽のバス停から1.2kmほど県道85号を進んだところの左側に橋が架かっています。近くに車を止め、橋を渡って、渡ったところの左側から川へ下ります。橋の30mほど下流の左岸河床に混在岩が露出しています。

写真は四種類ありますが、上の写真は黒っぽい泥岩の中に砂岩の岩塊が入っている混在岩を北東から撮ったもので、中上の写真は近づいて泥岩の中に大小の砂岩が入っているところを北から撮ったものです。中下の写真はもっと近づいて混在岩を撮ったものです。スケールのシャープペンの長さは14.cmです。下の写真は上の写真の場所をもう少し離れて北東から撮ったものです。上と中上、下の写真は、同じような写真が2枚並んでいますが、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、写真の下の白丸を重ね合わせるようにすると立体的に見えます。





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