県外編 静岡県 その5 プリンのような円錐台形をした大室山 :静岡県伊東市富戸先原

  静岡県伊東市にある大室山は標高580mの火山で、約4000年前の噴火ででき、すり鉢状の火口をもちます。一度の火山活動によってできた火山(単成火山という)で、スコリア丘を形成しました。スコリア丘とは、火山活動によって液体であるマグマが吹き上げられて大気中で冷やされてできた多孔質の黒っぽい岩塊(スコリアという)が、火山の周りに積もってプリンのような形の円錐台形の山を形成したものです。大室山の噴火では、スコリア丘ができただけではなく、スコリア丘の麓から大量の溶岩が流れ出し、伊豆シャボテン公園がある小高い丘を作り出したり、一部の溶岩は海に流れ込み城ヶ崎海岸を作り出したりしました。

写真が四種類ありますが、上の写真はリフト乗り場の近くから、中上の写真は北西から大室山を撮ったものです。中下の写真は城ヶ崎海岸の門脇灯台から撮ったもので、プリンのような形をした大室山の上部が見えます。下の写真は大室山にリフトで登り、すり鉢状の火口を撮ったものです。いずれの写真も同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の下の黒丸または白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。





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