県外編 静岡県 その7 溶岩と泥流堆積物がつくり出すカーテン状の滝(白糸の滝) :静岡県富士宮市上井出・原
静岡県の白糸の滝は、高さ20mほどの垂直に近い壁から流れ落ちる幾筋もの水でつくるカーテン状の滝で、幅150mほどに広がっています。この滝は、川の流れがそのまま落ちて滝になっている部分以外は、多くの水が崖の岩の隙間から落下しています。下に水を通しにくい地層(不透水層)があり、その上に水を通す地層がある場合、水(地下水)は上の地層に蓄えられながら流れます。そして、その流れの先に崖がある場合は2つの層の境目に近いところで水は落下します。この白糸の滝はそのような滝で、崖の下部は泥流堆積物などからできていて、水を通しにくいようです。一方上部は、玄武岩質の溶岩でできていて、多孔質であるため水を通すことができるのです。
写真が四種類ありますが、上の写真は白糸の滝を撮ったもので、中上の写真は近づいてやや望遠で撮ったものです。中下の写真は少しはなれて白糸の滝を撮りました。下の写真は白糸の滝の南東にある音止めの滝を撮ったものです。いずれの写真も同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の下の白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。
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