津保川沿いの岩石 その20(関市上之保鳥屋市平岩:花崗斑岩)

 「津保川沿いの岩石その2」「津保川沿いの岩石その16」で紹介したように、津保川沿いにも何ヶ所かで、花崗斑岩や石英斑岩などの貫入岩が露出しています。長良川本流や津保川の東側に広く分布する濃飛流紋岩や西側に分布する奥美濃酸性岩類に関連したマグマの一部が美濃帯堆積岩類に貫入し、冷え固まった岩石です。上之保鳥屋市平岩近辺にも花崗斑岩と思われる貫入岩が露出しています。

「津保川沿いの岩石その19」で紹介した行合口のバス停(出合橋の脇)から県道85号を北進します。約1.4kmで道が分岐します(馬渡橋のところ)が、鳥屋市の方向である右側の道へ進みます。500mほど進んだ右側に平岩橋があります。近くに車を止め、平岩橋を渡り、上流側から川に下ります。平岩橋のほぼ下の河床に花崗斑岩が露出しています。淡緑灰色をしていて、数mm~1cmほどの石英や斜長石、カリ長石が入っているのがわかります。

写真は四種類ありますが、上の写真は平岩橋からほぼ真下を撮ったもので、写真の上が北です。中上の写真は津保川左岸の花崗斑岩を南から撮ったもので、中下の写真は花崗斑岩を割ったものを接写しました。写真の縦は2.cmです。下の写真は下流側(南側)を撮ったもので、露出しているのは花崗斑岩です。中上と下の写真は、同じような写真が2枚並んでいますが、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、写真の下の白丸または黒丸を重ね合わせるようにすると立体的に見えます。




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