県内美濃地方編 その10 各務原市周辺10 木曽川沿いの層状チャート中の安山岩岩脈 :加茂郡坂祝町取組木曽川右岸河床
坂祝町取組の木曽川右岸の層状チャート中には、層状チャートの層理面にほぼ平行に安山岩が貫入している場所があります。マグマなど液体が他の岩石に貫入する場合、他の岩石の割れ目に沿って入り込んで冷え固まるため、板状に分布することが多く、岩脈と呼ばれます。ここの安山岩岩脈については研究がなされており、大半が厚さ数m程度で、延長数10mと規模は小さいようです。また、年代測定もされていて、白亜紀後期である約9000万年前と約8400万年前という年代が得られていますが、貫入後の鉱物の変質の影響で本当の年代より新しい年代が出ている可能性があるようです。
写真が三種類ありますが、上の写真は層状チャートに安山岩岩脈が貫入しているところを南西から撮ったもので、写真の下部に写っている暗褐色の岩石が安山岩岩脈です。真中の写真は同じ露頭を南から撮ったもので、左側の暗褐色の岩石が安山岩岩脈です。下の写真は安山岩岩脈の見やすいところを近づいて撮ったもので、写真の縦は5cmです。上と真中の写真は同じような写真が二枚並んでいますが、写真の下にある白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。
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