県外編 和歌山県 その18 133mの落差を誇る那智の滝(一の滝) :和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山

   那智の滝(一の滝)は133mの落差を誇る滝です。この滝も前回紹介した熊野酸性火成岩類がかかわっています。那智の滝は、熊野酸性火成岩類の花崗斑岩と熊野層群の堆積岩の境界に形成した滝です。熊野酸性火成岩類の花崗斑岩は硬くて浸食されにくいのに対して、熊野層群の堆積岩は比較的もろく浸食されやすいため、熊野層群の堆積岩がはやく浸食され、境界部に段差ができ滝が形成されたのです。

写真が二種類ありますが、上の写真は那智の滝を撮ったもので、下の写真は倍率をあげて撮ったものです。どちらの写真も同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の下の白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。




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