県内美濃地方編 その20 美濃加茂市・可児市周辺10 御嵩町南山トンネル付近の平牧層(巨大な岩塊を含む凝灰岩) :可児郡御嵩町南山の南山トンネル西からみたけの森へ続く林道沿いの露頭
御嵩町南山の南山トンネルの西近くの切通しの両側に、平牧層の一部である岩塊を含む凝灰岩が露出しています。国道21号可児御嵩バイパスの南山団地入口交差点を南進し、約1.0kmのところで南山トンネルが見えます。トンネルの手前から右手に南へ入る細い道がありますので、そこを50mほど進むと、切通しになっていて、道の両側に露頭があります。露頭は風化のため、不明瞭になっていますが、凝灰質砂岩の中に数10cm~50cmほどの径をもつ大きな岩塊が入っているのを確認することができます。1~2mの巨大な岩塊も含んでおり、丸みはほとんどなく角ばっており(角礫~亜角礫)、乱雑に入っています。大きな岩塊の他には数cm~10cmほどの礫も含まれています。数cmの礫は美濃帯堆積岩類の砂岩、チャート、泥岩がほとんどですが、それら以外の大きさの礫は、巨大な岩塊も含めて凝灰岩や凝灰質砂岩などからなっています。
写真が四種類ありますが、上の写真は切通しの南西の露頭をパノラマで撮ったものです。中上の写真は上の写真の中央部を北東から撮ったもので、中下の写真は南東から撮ったものです。下の写真は近づいて北東から撮ったものですが、ハンマーの右上にある見かけ上三角の白っぽい角礫は凝灰岩と思われます。中上と中下の写真は同じような写真が二枚並んでいますが、写真の下にある●を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。
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