県内美濃地方編 その71 西濃地域6 養老町養老の滝のチャート層
養老の滝は養老公園内にあり、落差約32m、幅約4mの滝です。滝を構成している岩石は、直接近づいて見れないのではっきりとはわかりませんが、滝の近くに露出している岩石や滝に向かう遊歩道沿いの万代橋脇に露出している岩石からすると、美濃帯堆積岩類のチャート層だと考えられます。チャートは、海底に堆積したガラス質の殻をもった微生物(放散虫など)が堆積し、固まった岩石です。ガラス質のものがくっつき、固まったものであるため、硬く浸食されにくい岩石です。しかし、ガラスが割れやすいようにもろく、縦横に割れ目が多く入っています。そのため、段差ができやすくそこに水が流れると滝になります。
写真が四種類ありますが、上の写真は養老の滝を北からパノラマで撮ったもので、中上の写真は滝の部分を撮ったものです。中下の写真は滝の下部を撮りました。下の写真は遊歩道沿いの万代橋脇に露出しているチャート層を南から撮ったものです。中上と中下、下の写真は同じような写真が二枚並んでいますが、写真の下にある白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。
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