河原の石編 その3 長良川沿い3 美濃市山崎大橋付近その3 :美濃市生櫛山崎大橋下流左岸の河原

   岩石は動物や植物とは違って、色や形など見た目だけで分類するわけにはいきません。見た目で分類すると、非常に多くの種類に分かれてしまうでしょう。そのため、岩石はどのようなものからどのようにしてできたかという成因によって分類され、そして名前がついています。例えば、図鑑に安山岩が載っていても、それと実際に目にする安山岩とは一見違う岩石のように見えてしまいます。岩石を薄くけずって、光が通過するようにして顕微鏡(偏光顕微鏡)などで観察すると似ているのですが、肉眼ではそこまで詳しく観察できませんから、なかなかわからないのが実状のようです。そこで、本来は川ごとの図鑑が必要となるのです。

長良川はスキー場で知られる大日ヶ岳を源流とし、いくつかの支流と合流して南へ流れています。山崎大橋付近の河原にある石ころは、長良川の本流、支流沿いに分布する岩石が反映されます。長良川とその支流周辺に分布する岩石は、おもに美濃帯堆積岩類(チャート、砂岩、泥岩、石灰岩、玄武岩質溶岩など)とよばれるものです。そして、それを基盤岩として形成した奥美濃酸性岩類(溶結凝灰岩や花崗岩、花崗斑岩など)や、奥美濃地域の何ヶ所かに分布する第四紀火山岩類(安山岩)などです。

今回は、美濃市の山崎大橋下流左岸の河原にある花崗岩、花崗斑岩、溶結凝灰岩を載せました。上の写真は花崗岩、真中の写真は花崗斑岩、下の写真は溶結凝灰岩です。以下にそれぞれの石の特徴を載せます。

〇花崗岩‥‥‥表面はなめらかに見えますが、触ってみると少しざらざらします。わかめご飯のおにぎりのように黒い粒と白い粒、うすピンク色の粒が、同じような大きさで入っています(等粒状組織)。入っている鉱物は、石英、長石(斜長石、カリ長石)、黒雲母などです。黒い粒(黒雲母)のところが浅くくぼんでいる場合があります。丸っこい形のものが多いです。

〇花崗斑岩‥‥‥無色透明~灰色っぽく見える石英、白~うすいピンク色の長石(斜長石、カリ長石)、黒っぽい緑色の黒雲母などが、岩石の中に斑点状に入り(斑状組織)、くっきり見えます。かどのとれた箱型から楕円形のものが多いです。石英の粒が斑点状に入り、他の鉱物は目立たない岩石もあり、石英斑岩とよびます。

〇溶結凝灰岩‥‥‥緑がかった灰色のものがよく見られますが、白っぽいもの、茶色っぽいもの、黒っぽいものなどがあります。2~5㎜の小さい斑晶(鉱物の結晶)がたくさん見られますが、見かけでは三角形などの破片状になっていることが多いです。見慣れていないと判断しにくい岩石ですが、長さ数cm、幅1cm以下の緑っぽいレンズ状のものが見られる場合は、この岩石であることがはっきりわかります。このレンズ状のものは、火砕流に含まれている軽石が圧縮されてできたものです。また、他の岩石の破片を含んでいるものもあります。かどのとれた箱型から楕円形のものが多いです。





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