河原の石編 その5 木曽川沿い2 愛岐大橋付近その2 :愛知県江南市草井町愛岐大橋下流左岸の河原

   今回は、木曽川沿いの河原(愛岐大橋左岸)にある美濃帯堆積岩類のチャート、砂岩、泥岩、緑色岩(玄武岩質溶岩等)を載せました。それぞれの石の説明は長良川沿いのものとほとんど同じです。上の写真はチャート、中上の写真は砂岩、中下の写真は泥岩、下の写真は緑色岩です。

〇チャート‥‥‥白色・灰色・黒色とそれらが混ざり合ったもの、あずき色、うすい緑色など、さまざまな色があります。硬くてハンマーや釘で傷がつかないです。よくみると表面に小さな傷・へこみがあります。割れたところは、ガラスの割れ口のように鋭いです。他の石と比べて、かどのある多角形をしているものが多いです。

〇砂岩‥‥‥灰色から暗い灰色のものが多く、風化して全体に淡黄色がかるものもあります。よくみると砂の粒がわかり、ざらざらしています。黒色の小破片(泥岩)が入ることがあります。ただし、熱変成作用などを受けると、砂の粒がわかりにくくなり、ざらざら感もなくなります。砂の粒が並んで、縞模様になることもあります。かどのとれた箱型から丸い形が多いです。

〇泥岩‥‥‥泥が集まってできた岩石のため、灰色から黒色、つやのない黒色がほとんどで、粒が小さく、よく見ても石をつくる粒は見えません。細長い楕円形や扁平なものが多いです。表面に割れ口がいくつもみられる場合があります。

〇緑色岩(玄武岩質溶岩等)‥‥‥緑色、暗い緑色、黄緑色で、あずき色がかることがあります。よく見ても結晶の粒は見えないことが多いですが、結晶の粒が大きい場合、光に反射させると細かくキラキラ光るものもあります。表面に幅のせまい割れ目やへこみのあることがあります。いびつな形がふつうです。かどがとれて丸みがあります。海底などで噴出した玄武岩類で、圧力や熱、熱水などにより変質作用を受けていて、変質作用でできた鉱物の多くは緑色です。そのため、全体に緑っぽい色の石となります。





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