河原の石編 その13 木曽川沿い4 平成川島橋付近その1 :各務原市川島笠田町平成川島橋下右岸の河原
河原にあるどの石ころにもそれぞれに長い道のりがあり、そのたどり着いた結果を目にしていることを頭に入れて観察すると、石ころのいろいろな表情が見えてくるはずです。石ころの分類で大切なのは、その石は何でできていて、どのようにできたものかを知ろうとすることです。ただし、肉眼での観察には限界があり、本来は石を光が通るくらいうすく削り、光の性質を使って偏光顕微鏡などで観察して判断するのです。そのため、肉眼での観察は人によって異なる場合がありますし、正しくない場合もありえます。そのように肉眼での観察の限界を理解した上で、観察することが大切です。
岩石にはそれぞれのでき方があり、そのでき方が岩石のつくり、組織に記録されています。そのため、でき方(成因)にもとづいて岩石を分類する方法が一般的です。もちろん、岩石を色、形、見かけの模様などで区別する場合(たとえば、赤石、鉄平石、壷石、菊花石など)もありますが、普遍的に通用する分け方は成因によるものであり、大きく3つ(堆積岩、火成岩、変成岩)に分けています。ですから、まず堆積岩か、火成岩か、変成岩かを見分けることが重要です。
今回から3回は、木曽川にかかる平成川島橋(東海北陸道の木曽川にかかる橋の東の橋)右岸の河原の石を紹介します。それぞれの石の説明は、河原の石編その1~9を見てください。上の写真は平成川島橋を右岸から撮ったものです。中上の写真はホルンフェルス(変成岩)、中下の写真は安山岩(火成岩)、下の写真は湯ヶ峰流紋岩と呼ばれる流紋岩質溶岩(火成岩)です。
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