長良川本流沿い露頭編 その22 美濃市横持左岸のチャート層とドロストーンの互層とその変形 :美濃市横持左岸(横持集会場の西北西500mほどの長良川沿い)露頭

    美濃市横持の長良川沿いにおいて、炭酸塩岩(炭酸塩鉱物である方解石、アラレ石、ドロマイトが50%(重量%)以上を占める岩石)である石灰岩やドロストーン(苦灰岩)がチャート層に挟まった状態で確認できる露頭が何ヶ所かで見られます。ここでは、その中でもチャートとドロストーンが互層していて、変形していたり、褶曲していたりしているのが、割合広い範囲で確認できます。以前にも書きましたが、ドロストーンはドロマイト(CaMg(CO3)2)からなる岩石で、ドロマイトは石灰岩を構成しているCaCO中のカルシウム分が海水中でマグネシウムに置き換わったものと考えられています。

地質図において、この露頭(×地点)の周辺はオレンジ色(Mch)のおもにチャートからなる地層が分布しています。写真が五種類ありますが、上の写真はチャート-ドロストーンの互層の露頭を北からパノラマで撮ったもので、中上の写真は上の写真の中央左側を撮ったものです。淡褐色がドロストーンで、他はチャートです。真中の写真は他の場所を北西からパノラマで撮ったもので、中下の写真は真中の写真の左側を撮ったものです。下の写真は、チャートとドロストーンの互層が褶曲しているところを北西から撮ったものです。スケールとして置いてあるハンマー、黄色の定規の長さは、それぞれ約28cm、約20cmです。中上と中下、下の写真は同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。(地質図はHP「ジオランドぎふ」より 岐阜県博物館提供)







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