長良川本流沿い露頭編 その23 美濃市下河和下の砂岩層中の礫岩層 :美濃市下河和下長良川左岸河床露頭(美濃市横持と下河和の境界付近)

   長良川沿いにおいて、美濃市横持と下河和の境界付近から北(上流)に向かってしばらく砂岩層が分布します。特に、横持と下河和の境界付近には、砂岩層だけではなく、礫岩層が分布しています。長良川の曲流部付近の左岸河床露頭には、砂岩層と礫岩層の境界部が見られます。礫岩は、5mm~数cm径ほどの主に角礫(角ばった礫)からなっていて、礫の種類は石灰岩、泥岩、少量の砂岩などです。また、その露頭から南西へ3mほど離れた場所の露頭でも礫岩層が見られます。5mm~5cm径ほどの主に角礫からなっていて、礫の種類は泥岩、石灰岩、少量の砂岩などです。

地質図において、露頭地点である×地点は黄色(Mss)が分布し、おもに砂岩からなる地層です。砂岩層の南と北には、オレンジ色(Mch)のおもにチャートからなる地層が分布します。写真が五種類ありますが、上の写真は礫岩層の見られる露頭を南東からパノラマで撮ったものです。中上の写真は上の写真の中央部を撮ったもので、真中の写真は同じ場所を近づいて撮ったものです。中下の写真は南西へ3mほど離れたところの露頭を南西からパノラマで撮ったもので、下の写真は中下の写真の右側を撮ったものです。スケールとして置いてあるハンマー、シャープペンシルの長さはそれぞれ約28cm、約14cmです。中上と真中、下の写真は同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。(地質図はHP「ジオランドぎふ」より 岐阜県博物館提供)







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