長良川本流沿い露頭編 その46 美濃市上河和高速道の橋梁東100m強の層状チャートと混在岩 :美濃市上河和東海北陸道橋梁下流100m強の左岸露頭(県道324号沿いの工場の東角の南)

   美濃帯堆積岩類のように、海洋プレートの上の堆積物が移動し、陸側のプレートに付加した堆積岩にはメランジュと呼ばれる特徴的な地質体があります。メランジュはいろいろな種類の岩石が複雑に混じりあった地質体を指しますが、具体的には黒色の泥岩の基質中に、緑色岩(玄武岩質溶岩など)・石灰岩・チャート・珪質泥岩・砂岩などからなるさまざまな大きさの岩塊(礫)を数多く含みます。岩石としては、混在岩と呼ばれます。ここの露頭では、層状チャートと混在岩が接しているのが確認できます。層状チャートは、青灰色~暗青灰色をした1cm~5cmの厚さをもったチャート層の間に、数mm~1cmの厚さの泥岩層を挟んでいます。混在岩は黒色の泥岩の中に、数cm~10cm径の砂岩の岩塊を多く含みます。大きな岩塊は50cmを超えるものもあります。

地質図において、オレンジ色(Mch)はおもにチャートからなる地層で、灰色(Mmx)はメランジュからなる地層です。近くには、緑色(Mbs)のおもに緑色岩(玄武岩質火山岩類)からなる地層も分布しています。×地点が、層状チャートと混在岩が見られる露頭です。写真が四種類ありますが、上の写真は露頭を南西からパノラマで撮ったもので、中央近くに写っているのが層状チャートで、手前から左側に写っているのが混在岩です。中上の写真は上の写真の中央部を撮ったものです。中下の写真は、層状チャートと混在岩の境界部を近づいて同じく南西から撮ったもので、上部が層状チャートで下部が混在岩です。境界は明確です。下の写真は混在岩を近づいて北西から撮ったものです。スケールとして置いてあるハンマー、黄色の定規の長さはそれぞれ約28cm、約20cmです。中上と中下の写真は同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。(地質図はHP「ジオランドぎふ」より 岐阜県博物館提供)








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