長良川本流沿い露頭編 その44 美濃市上河和神母橋下の層状チャート :美濃市上河和神母橋の橋脚上流5mほどの左岸露頭

   美濃市上河和の神母橋周辺から上流にかけて、層状チャートが分布します。神母橋の下には、南東-北西方向に約10m、南西-北東方向に約6m、高さ約5mの層状チャートの露頭があります。層状チャートは、数cm~6cmの厚さの淡青灰色~暗青灰色チャート層の間に、数mm~2cmの厚さの褐灰色泥岩層をはさんでいます。褶曲も見られます。また、部分的にはチャート層の間にはさまる泥岩層が淡緑灰色や赤褐色を示すところも見られます。

地質図において、神母橋下の層状チャートの露頭(×地点)はオレンジ色(Mch)の中にあります。オレンジ色は、おもにチャートからなる地層です。写真が四種類ありますが、上の写真は層状チャートの露頭を北東からパノラマで撮ったもので、中上の写真は上の写真の中央を撮ったものです。真中の写真は、上の写真に写っているハンマーの左側を近づいて撮ったものです。ハンマーの右上は赤褐色をしていますが、チャート層にはさまれている泥岩層が赤褐色を示しています。中下の写真は、その赤褐色を示している部分をもっと近づいて撮ったものです。下の写真は、上の写真の中央下部を近づいて撮ったもので、チャート層が細かく褶曲しているのがわかります。スケールとして置いてあるハンマー、黄色の定規、シャープペンシルの長さはそれぞれ約28cm、約20cm、約14cmです。中上と真中の写真は同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。(地質図はHP「ジオランドぎふ」より 岐阜県博物館提供)







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