長良川本流沿い露頭編 その82 美並町福野のクリーンセンター北の混在岩 :郡上市美並町白山福野左岸河床露頭(美並中央クリーンセンターの北)

   美並町福野の美並中央クリーンセンターの北に、長良川の河原へ下りる階段が西と東に2箇所あります。その東側の階段(東に赤い橋(郡南橋)が見えます)を下り、30mほど下流へ進んだ河床に露頭があります。混在岩が露出し、チャートの大きな岩塊も目立ちます。混在岩はメランジュに特徴的な岩石で、基質となる泥岩の中に大小さまざまな砂岩やチャートなどの礫(岩塊)が入っています。ここの混在岩は、黒色~灰色をした泥岩中に、砂岩とチャートの礫(岩塊)が入っています。砂岩の礫は灰色をした1cm前後~10cm径のものが多く、レンズ状になっているものも多いです。大きいものでは、数10cm~1m以上のものもあります。チャートの礫は淡緑灰色をした数cm~20cm径のものが多く、砂岩の礫と同じくレンズ状をしているものも多いです。大きいものは、数m以上の岩塊も入っています。

地質図において、この露頭(×地点)は灰色(Mmx)の中にありますが、周辺には小規模のオレンジ色(Mch)が分布しています。灰色はメランジュからなる地層で、オレンジ色はおもにチャートからなる地層です。写真が四種類ありますが、上の写真は混在岩とチャートの岩塊の露頭を南東からパノラマで撮ったもので、中上の写真は上の写真の中央左側を撮ったものです。大きなチャートも混在岩の中に入っている岩塊です。中下の写真は、上の写真の中央右下部を東から撮ったものです。下の写真は、中下の写真の黄色の定規(スケール)の左側を近づいて撮ったものです。スケールとして置いてあるハンマー、黄色の定規、シャープペンシルの長さはそれぞれ約28cm、約20cm、約14cmです。中上と中下の写真は同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。(地質図はHP「ジオランドぎふ」より 岐阜県博物館提供)





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