長良川本流沿い露頭編 その146 八幡町小瀬子の砂岩層と貫入岩 :郡上市八幡町瀬取小瀬子の川の中の露頭(長良川鉄道「自然園前」駅の南方)

   一昨年の11月5日「長良川鉄道の車窓からみた岩石その15」で紹介した郡上市八幡町小瀬子の砂岩層と貫入岩の露頭を再度紹介します。前回「長良川本流沿い露頭編その145」で紹介した石英斑岩の露頭の南にある砂岩層です。川の中の露頭ですが、本流はその露頭の南側を流れていますので、水位が低い時はほぼ左岸河床露頭です。砂岩層が広く露出しており、マグマが入り込み冷え固まった貫入岩が見られる場所もあります。ここの砂岩層は青灰色で、主に中粒砂からなっています。貫入岩は表面では酸化のため淡褐灰色をしていますが、内部は淡緑灰色です。幅が13cm~18cmで、斑晶(鉱物の結晶)はほとんどわかりません。
地質図において、この露頭(×地点)は黄色(Mss)の中にあり、黄色はおもに砂岩からなる地層です。写真が四種類ありますが、上の写真は砂岩層の露頭を北(左岸堤防)から撮ったもので、中上の写真は同じ露頭を南東から撮ったものです。中上の写真において、ハンマーの上部に左右に長細く写っている淡褐灰色のものが貫入岩です。中下の写真は貫入岩の周辺を南から撮ったもので、下の写真は近づいて貫入岩を撮ったものです。なお、中下と下の写真は、長良川鉄道の車窓からみた岩石その15」でも使用しています。スケールとして置いてあるハンマー、シャープペンシルの長さはそれぞれ約28cm、約14cmです。中下の写真は同じような写真が二枚並んでいますが、写真の下部にある白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。                                        (地質図はHP「ジオランドぎふ」より 岐阜県博物館提供)




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