長良川本流沿い露頭編 その159 大和町名皿部の北右岸の泥岩層中のレンズ状の砂岩 :郡上市大和町名皿部の北右岸河床露頭(製造工場とダム作業所の南東の右岸河床露頭)

   前回の「長良川本流沿い露頭編その158」で紹介したチャートと貫入岩の露頭の対岸には、泥岩層や砂岩層などが広く露出しています。場所は、長良川右岸なので名皿部の北になるのですが、目印としては大和町名皿部の北には大きな製造工場があって、その南側にダムの建設作業所があります。その南東に広がる露頭です。
泥岩層が露出していますが、その中にレンズ状をした砂岩が入っています。泥岩層は暗灰色をしていて、一定方向に細かい割れ目が入っています。砂岩は灰色をしていて、中粒砂からなっています。レンズ状をした砂岩は、幅は数10cmで、長さは60cm~1m以上のものが多いです。泥岩層の割れ目と同じ方向に、レンズ状の砂岩が入っているように見えます。
地質図において、この露頭(×地点)は黄色(Mss)の中にあり、黄色はおもに砂岩からなる地層です。写真が五種類ありますが、上の写真はレンズ状の砂岩が入った泥岩層の露頭を北北東からパノラマで撮ったもので、中上の写真は上の写真の中央少し左を撮ったものです。ハンマーの頭部より下で側方に広がっている灰色の岩石が砂岩で、幅は約70cm、長さは約2m50cmのレンズ状をしています。真中の写真は、上の写真(または中上の写真)に写っているハンマー付近を近づいて撮ったものです。中下の写真は、中上の写真の露頭から北へ4mほど離れた露頭を南から撮ったものです。下の写真は、中下の写真に写っているハンマー付近を近づいて撮ったものです。下の写真に写っているハンマーの右の砂岩は幅が約40cmで、長さが約1m15cmのレンズ状で、ハンマーの右上の砂岩は幅が約17cmで、長さが約60cmのレンズ状です。スケールとして置いてあるハンマーの長さは約28cmです。中上と中下の写真は同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。
       (地質図はHP「ジオランドぎふ」より 岐阜県博物館提供)







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