飛騨地方の露頭編 その10 国府町宮地の三休の滝(大雨見山火山岩類) :高山市国府町宮地の三休の滝(県道473号から宮谷川沿いに3kmほど北へ)

高山市国府町宮地の県道473号沿いに荒城神社があります。荒城神社の近辺に「三休の滝まで3km」の表示があり、それにしたがって北へ進みます。宮谷川沿いを上流へ向かう宮谷林道ですが、3kmの数100m手前に右折の表示がありますので、そこを右折して進むと三休の滝があります。滝の近くに駐車するスペースがあります。三休の滝は落差約30mです。滝の流れ落ちる水が途中の岩に当たり、3回休んでいるということで、名が付けられたようです。この滝周辺は大雨見山層群の宮谷川層からできています。

大雨見山層群は、飛騨市古川町東部から高山市上宝町東部にかけて、約22kmにわたってほぼ東西に分布しています。濃飛流紋岩に類似した流紋岩質溶結凝灰岩などの岩石類からなりますが、流紋岩質溶岩、玄武岩質安山岩質溶岩なども見られるようです。地質図からすると、三休の滝は大雨見山層群の下位を形成する宮谷川層からなっています。宮谷川層はいくつかに分けられ、ここは「三休の滝流紋岩層」と呼ばれる地層からできています。宮谷川流域では、三休の滝流紋岩層の厚さは100mに達するところもあるようです。三休の滝流紋岩層の主体は流紋岩質溶岩で、この流紋岩質溶岩は淡紫色~淡黄緑色をした細粒の岩石で、斑晶(岩石にまだらに入っている鉱物の粒)はごく少量の1mmほどの大きさの石英とカリ長石からなっています。石基(岩石の斑晶以外の地の部分)には球状や楕円体状の玉髄を生じている部分が多く、全体として硬いです。この溶岩層は上下の凝灰岩に比較して浸食に対する抵抗力が強く、そのため滝を形成しているようです。

地質図において、三休の滝(×地点)は黄土色で斜線あり(OA1)の中にあり、黄土色で斜線ありは大雨見山層群の宮谷川層です。すぐ東(右側)に広く分布する明黄土色(OA2)は同じく大雨見山層群の明ヶ谷溶結凝灰岩層です。西に分布する薄緑色で横線あり(TI)、薄紫色(HG8HG10)は、それぞれ手取層群、飛騨花崗岩類です。南に分布する淡緑灰色(KM)は飛騨外縁帯構成岩類の上広瀬層です。写真が五種類ありますが、上の写真は三休の滝を北西から撮ったもので、中上の写真は同じく北西から横長で撮ったものです。真中の写真は、上の写真とほぼ同じ場所を撮ったものです。上と中上、真中の写真には、滝の右下に黄色のスケール(1mの折れ尺)が写っていますが、中下、下の写真はそのスケールの左を近づいて撮ったものです。下の写真はより近づいて撮りました。真中と中下、下の写真は同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。(地質図はHP「ジオランドぎふ」より 岐阜県博物館提供)







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