長良川本流沿い露頭編 その168 白鳥町上越佐の南の砂岩層 :郡上市白鳥町越佐上越佐の南の右岸露頭(越佐地区コミュニティ消防センターの南東)

 郡上市白鳥町越佐地区に、長良川に架かる越佐橋があります。越佐橋の上流200mほどの右岸に越佐地区コミュニティ消防センターがあり、その南東の長良川右岸に砂岩が露出しています。消防センターの南50m強のところに駐車スペースがあり、その正面に河原への下り口があります。そこを下りると露頭へ行くことができます。砂岩の露頭は、南北約8m、東西約6mで、高さは約2mです。

砂岩層などの砕屑岩類(岩石がくずれて細かくなったものが堆積し岩石になった礫岩、砂岩、泥岩など)は、陸地から川などによって運ばれた砂や泥がもとになっています。しかし、美濃帯堆積岩類の中では、チャートや珪質泥岩などの海洋で堆積したものと接して分布することがあります。それは、海洋プレートに載って移動してきた玄武岩質火山岩類や石灰岩、チャート、珪質泥岩などと海溝付近で出合い、混ざり合って陸地の縁(現在の日本列島)に付加したためです。ここの砂岩層はおもに中粒砂からなり、割った面は青灰色~暗青灰色をしています。

地質図において、この砂岩の露頭(×地点)は、うす空色に小さな多角形模様(a2)や白色(a)の中にありますが、うす空色や白色は第四紀堆積物です。その下には黄色(Mss:砂岩層)が分布し、それが露出しています。砂岩層のすぐ北には、次回紹介する空色(Msl)の珪質泥岩からなる地層が分布し、陸地から運ばれた砂がもとになっている砂岩層と海洋から運ばれた珪質泥岩層が隣り合っています。写真が五種類ありますが、上の写真は砂岩の露頭を北西からパノラマで撮ったもので、中上の写真は上の写真の中央少し右を撮ったものです。真中の写真は、上の写真(または中上の写真)に写っているハンマー付近を近づいて撮ったものです。中下の写真は風化面を撮ったもので、写真の縦は3cmです。汚れはありますが、砂粒が集まってできた岩石であることがわかります。下の写真は露頭から少し離れて西から撮ったものです。スケールとして置いてあるハンマーの長さは約28cmです。中上と下の写真は同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。(地質図はHP「ジオランドぎふ」より 岐阜県博物館提供)







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