長良川本流沿い露頭編 その175 白鳥町中切の溶結凝灰岩の柱状節理?の断面露頭(白鳥流紋岩)2 :郡上市白鳥町二日町中切のつり橋上流100m弱の右岸に近い河川内露頭
前回「長良川本流沿い露頭編その174」で紹介した露頭の北東10mほどの川の中にも前回同様の露頭(溶結凝灰岩の柱状節理と思われる断面)がありますので、紹介します。南北20mほど、東西9mほどの露頭です。前回紹介した露頭より、白っぽい見かけ上楕円形の部分が大きいです。この露頭でも、割れ目によって多角形に仕切られた暗紫褐灰色~紫灰色の中に、径が数10cm~2mの楕円形をした淡灰色~淡紫灰色のものが一基ずつ入っています。中に入っている楕円形の部分が見かけ上、二重または三重になっているものもあります。前回も書きましたが、柱状節理の断面を見ていて、冷え固まり方の違いで核の部分が異なって見えるのではないかと考えます。
地質図において、この溶結凝灰岩の露頭(×地点)は、黄土色で横線あり(SR)の中にあって、黄土色で横線ありは白鳥流紋岩火山岩類です。写真が五種類ありますが、上の写真は溶結凝灰岩の露頭を北からパノラマで撮ったものです。中上、真中の写真は、上の写真の中央部をそれぞれ北から、北西から撮ったものです。二枚の写真の中央近くに写っている白っぽい楕円形のものは、長径が約210cm、短径が約80cmです。中下の写真は、真中の写真の右上に写っている楕円形のものを北から撮ったものです。この楕円形のものは長径が約175cm、短径が約85cmで、二重もしくは三重になっている部分があります。下の写真は、溶結凝灰岩の楕円形以外の部分を割ってその面を接写したもので、写真の縦は2.3cmです。スケールとして置いてある折れ尺、定規の長さは、それぞれ1m、約17cmです。中上と真中の写真は同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の黒丸または白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。(地質図はHP「ジオランドぎふ」より 岐阜県博物館提供)
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