長良川本流沿い露頭編 その182 高鷲町神道の溶結凝灰岩、柱状節理(白鳥流紋岩) :郡上市高鷲町鮎立神道左岸露頭(高鷲浄化センターから下流へ150mほど)
郡上市白鳥町前谷まで北へ向かっていた国道156号は、北から東へ向かいます。国道156号の橋を2本渡って少し進むと、白鳥町と高鷲町の境界の表示板があります。さらに150mほど進むと、右側に橋(油島橋)が架かっているので、右折し橋を渡ります。正面にある建物は高鷲浄化センターです。浄化センターの前を右折し、南西に進むと70mほどのところに空き地がありますので車を止めます。長良川左岸沿いを南西(下流側)へ進むと露頭があります。この露頭は溶結凝灰岩からなり、山際には柱状節理も見られます。ここの溶結凝灰岩は、淡緑灰色をしていて、1mm~5mm径の石英とカリ長石が点在しています。油島橋の上流の右岸にも露頭が広がっていますが、同じく溶結凝灰岩です。
柱状節理は、昨年の2月24日「県外編その10」で紹介した玄武洞公園内の玄武洞が有名です。溶結凝灰岩の柱状節理は、昨年の6月24日「県内美濃地方編その59」で紹介した郡上市和良町鹿倉の濃飛流紋岩が知られています。柱状節理は、火山噴出物が冷却する際に体積が小さくなる(縮む)ため隙間ができ、それが柱状に割れ目となったものです。その割れ目によって、岩石は柱が束ねられたような状態で露出します。ここで見られる柱状節理ははっきりと柱状になっているものは少ないですが、真中や中下、下の写真のように柱状の溶結凝灰岩が見られる場所もあります。
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