長良川本流沿い露頭編 その189 高鷲町郡上谷橋上流の溶結凝灰岩(白鳥流紋岩)中の貫入岩(安山岩) :郡上市高鷲町鮎立郡上谷橋上流200m強の左岸露頭

 前回の「長良川本流沿い露頭編その188」で紹介した露頭から、上流へ向かって100m弱進むと溶結凝灰岩と安山岩が接している露頭が見られます。長良川の曲流部の外側(攻撃斜面側)の少し下流です。

溶結凝灰岩(白鳥流紋岩)の中に、安山岩が貫入している露頭です。境界はやや不明瞭ですが、ここの貫入岩は、細粒の鉱物粒子やガラス質からなる石基(地の部分)の中に、肉眼的に目立つ大きさの鉱物の結晶(斑晶)が点在するという斑状組織をしています。また、入っている鉱物から判断すると安山岩だと思われます。1mm~数mmの斜長石と1mm前後の有色鉱物が斑晶として入っています。この安山岩の貫入岩は、横方向に柱状節理が発達しています。柱状節理の幅は25cm~40cmほどです。一方、溶結凝灰岩は淡紫灰色をしていて、1mm~5mmのカリ長石、1mm~数mmの石英、1mm前後の斜長石が含まれています。また、暗緑灰色の本質レンズもわかりにくいですが入っています。溶結凝灰岩と安山岩の境界面は、北西-南東を軸として南西に80°ほど傾いています。

地質図において、この露頭(×地点)は、黄土色で横線あり(SR)の中にあって、黄土色で横線ありは白鳥流紋岩火山岩類です。貫入岩である安山岩は表現されていません。写真が五種類ありますが、上の写真は溶結凝灰岩と安山岩の露頭を南からパノラマで撮ったものです。ハンマーのグリップ部の下方は安山岩で、ハンマーの位置を含んで上方は溶結凝灰岩です。中上の写真は北西(川側)からパノラマで撮ったもので、ハンマーの周辺が安山岩の柱状節理がよくわかるところです。柱状節理は横向きになっています。真中の写真は、中上の写真の中央部を撮ったものです。中下の写真は、真中の写真の右側から(南西から)撮ったものです。下の写真は岩石を割った面を接写したもので、左は溶結凝灰岩で、右は安山岩です。写真の縦は両方とも2.3cmです。スケールとして置いてあるハンマーの長さは約28cmです。真中と中下の写真は同じような写真が二枚並んでいますが、写真の下部の白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。(地質図はHP「ジオランドぎふ」より 岐阜県博物館提供)







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