長良川本流沿い露頭編 その197 高鷲町国道156号沿いの駒ヶ滝(安山岩質溶岩) :郡上市高鷲町西洞の駒ヶ滝(国道156号沿いすぐ西側)

郡上市高鷲町内を国道156号に沿って北進すると、ひるがの高原に入る手前に駒ヶ滝と夫婦滝の2本の滝があります。駒ヶ滝は国道に面していて、車中からも眺めることができます。ホームページ等を見ると、落差は約23mのようです。この滝は安山岩質溶岩でできていて、下部は火山砕屑岩(溶岩とは違って、火山から噴出された火山灰や火山岩塊などが堆積してできた岩石)が堆積しているようです。上部に侵食しにくい硬い溶岩が載り、その下には侵食しやすい火山砕屑岩が分布するといった滝は、阿弥陀ヶ滝(昨年の6月29日「県内美濃地方編その62関・郡上周辺8」で紹介)、夫婦滝(一昨年の10月11日「長良川の安山岩」、および次回紹介)などがあります。安山岩質溶岩は暗青灰色をしていて、1mm~数mmの白い斜長石が点在しているのがわかります。有色鉱物は暗緑灰色で、1mm以下のものが少量含まれます。

地質図において、駒ヶ滝(×地点)は茶色で斜線ありの中にあって、茶色で斜線ありは大日ヶ岳火山の噴出物です。主に、安山岩質溶岩、火山砕屑岩が分布します。周囲にある白色(a)、うす空色の中に記号(a2)は、いずれも第四紀の堆積物です。また、黄土色で横線あり(SR)、黄色(AT)、茶色(VK3)は、それぞれ白鳥流紋岩、阿多岐層と呼ばれる湖沼性の堆積物、烏帽子・鷲ヶ岳火山の噴出物です。写真が五種類ありますが、上の写真は駒ヶ滝を南南東から縦長で撮ったもので、滝に虹がかかっています。中上の写真は駒ヶ滝を南東からパノラマで撮ったもので、真中の写真は中上の写真の中央部を撮ったものです。

中下の写真は、上の写真の虹が写っている付近を南東から拡大して撮ったものです。虹は太陽光が水の粒(ここでは滝から流れ落ちる水の粒)によって屈折し、その結果光の波長による屈折率の違いから7色(本当は、連続したもので7色と分けられませんが)に分かれ、それが見えたものです。そのため、虹が見えるのは、太陽が出ていて、見ている人が太陽を背にしていなければなりません。虹は太陽と正反対の向きを中心とする円を描いていますが、水滴がスクリーンとなっている部分しか見えませんので、円の一部(弧を描いた状態)しか見えないことが普通です。

下の写真は安山岩質溶岩の割った面を接写したもので、写真の縦は2.3cmです。真中と中下の写真は同じような写真が二枚並んでいますが、写真の下部の白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。(地質図はHP「ジオランドぎふ」より 岐阜県博物館提供)







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