長良川鉄道沿いの地形・地質編 その1 美濃太田駅の西の低位段丘崖 :美濃太田駅~前平公園駅間、美濃太田駅出発後1分20秒ほど、左車窓より

 岐阜県内を中心とした地質見学場所(露頭)を紹介しはじめて2年半ほどたち、前回で450回となりました。今回から長良川鉄道沿いの地形・地質、または車窓から見られる露頭を美濃太田駅より出発して北濃駅まで紹介していきたいと思います。3年前の10月12日~11月11日の「長良川鉄道の車窓からみた岩石その1~17」に紹介した場所、露頭も再度紹介しますが、今回は岐阜県の地質図(HP「ジオサイトぎふ」の詳細地質図)上に見学ポイントを載せて紹介します。また、「長良川本流沿いの露頭編」で紹介した露頭のいくつかも繰り返し紹介することになります。

長良川鉄道の起点である美濃太田駅は、美濃加茂市の平地部の中央やや南にあります。美濃加茂市の平地部の南には木曽川、東には飛騨川があり、河岸段丘が発達しています。河岸段丘は段丘面の高度によって、高位段丘・中位段丘・低位段丘に分けられますが、高い段丘ほど古い時代に形成されたものです。美濃加茂市の段丘面は、調査研究がされており、高位段丘は2面、中位段丘は2面、低位段丘は5面に分類されています。美濃太田駅は低位段丘の上から4段目の段丘面上にあり、美濃太田駅の次の駅である前平公園駅は低位段丘の一番上の段丘面上にあります。

美濃太田駅の西方に高度差5m~10mの崖が連続しますが、この崖は低位段丘の上から2段目と4段目の境界の段丘崖に相当するようです。低位段丘内の段丘崖としては高度差が大きな段丘崖です。長良川鉄道の列車内からも見ることができます。美濃太田駅を出て1分20秒ほどで国道41号の陸橋をくぐりますが、その近辺で南(進行方向に対して左側)を見ると、短い間ですが、段差がわかります。

地質図において、×の場所は長良川鉄道と国道41号の交差部で、この周辺で写真を撮りました。×地点はうす空色に小さな多角形(a2)の中にありますが、主に低位段丘堆積層(第四紀堆積層)からなっています。周囲のうすピンク色に点(KD)は木曽谷層、うすピンク色に線やマル(Kmf)は木曽川泥流堆積物、明るい空色(th)は主に高位段丘堆積層で、いずれも第四紀の堆積層です。また、うす黄色(ST2)は土岐砂礫層、深緑色にv(M1)は瑞浪層群蜂屋累層、深緑色に横線と点(M2)は瑞浪層群中村累層です。写真が四種類ありますが、上の写真は進行方向に対して左側車窓(北)から撮ったもので、国道41号と交差する地点の手前です。美濃太田駅出発後約1分12秒の位置です。中上の写真は、同じく左側車窓(北)から撮ったもので、国道41号の橋脚が写っています。写真の下部に見える線路はJRの線路です。美濃太田駅出発後約1分24秒の位置です。中下の写真は、長良川鉄道と国道41号の交差部の南西で、北に向かってパノラマで撮ったものです。段丘崖が写っています。下の写真は、国道41号の橋梁の下を通る長良川鉄道の列車を南から撮ったものです。その列車から南を見ると、中上の写真のように見えるはずです。(地質図はHP「ジオランドぎふ」より 岐阜県博物館提供)






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