長良川鉄道沿いの地形・地質編 その20 赤池駅手前の鉄橋下(下流側)のメランジュ(混在岩) :美並苅安駅~赤池駅間、赤池駅に到着する20秒ほど手前の鉄橋(第3長良川橋梁)を渡っている間、左車窓より下方を望む

 長良川鉄道下りにおいて、赤池駅に到着する手前20秒ほどのところで鉄橋(第3長良川橋梁)を渡ります。鉄橋の上では、両車窓から長良川沿いに岩石が露出しているのが見えます。第3長良川橋梁周辺はメランジュからなる地層が分布していて、左車窓(下流側)からは混在岩が、右車窓からは混在岩と層状チャートが見られます。ここでは、左車窓から見える混在岩を紹介します。車窓からは、黒っぽく、凹凸がある岩石が広がっているのがわかります。凸の部分は、チャートや砂岩の岩塊です。ここの混在岩は、黒色泥岩の基質の部分に大小の砂岩やチャートの岩塊が多く含まれています。チャートは淡青灰色~暗灰色で、数mオーダーの大きさで分布しています。層状チャートの部分もあって、数cm~6cm厚のチャート層に灰色をした数mm厚の泥岩層がはさまっています。砂岩は灰色で、数cm~20cm径のものが点在していますが、1mを超えるものも多く入っています。

混在岩は美濃帯堆積岩類などの付加体堆積物に特徴的な岩石で、黒色の泥岩の中に礫(岩塊)が入った岩石です。露頭で見て、数mm~数cm径の礫(岩塊)であれば混在岩であることがわかりますが、礫(岩塊)が大きくて数10m以上あると、一ヶ所の露頭がすべてその岩塊で占められてしまいます。そのため、広い目で見ると泥岩の中に入った岩塊なのですが、露頭を見る限り混在岩の一部であることがわかりません。そのように、黒色の泥岩の中に違う大小の岩塊が入っている地質体をメランジュとよびます。メランジュを構成する地質体の中で、露頭内で泥岩の中に岩塊が入っていると判断できる岩石が混在岩です。

地質図において、第3長良川橋梁から見える露頭(×地点)は灰色(Mmx)の中にあり、灰色はメランジュからなる地層です。写真が五種類ありますが、上の写真は美並苅安駅出発後約1分40秒後に左車窓の下方に見える露頭を撮ったものです。赤池駅に到着する約20秒手前で、第3長良川橋梁の上から撮りました。中上の写真は長良川右岸に下りてパノラマで北から(鉄橋の橋脚を望んで)撮ったもので、チャート岩塊と砂岩岩塊が入っているのがわかります。真中の写真は、中上の写真の中央部を撮ったものです。中下の写真は、真中の写真の露頭から北へ8mほどのところを東から撮ったもので、折れ尺の左に写っているのが砂岩の岩塊(190cm×155cm)です。下の写真は、露頭から長良川鉄道(列車)を望んで撮ったものです。スケールとして置いてあるハンマー、折れ尺の長さはそれぞれ約28cm、1mです。真中と中下の写真は同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の黒丸または白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。(地質図はHP「ジオランドぎふ」より 岐阜県博物館提供)







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