長良川鉄道沿いの地形・地質編 その21 赤池駅手前の鉄橋下(上流側)のメランジュ(混在岩、層状チャートの巨大岩塊) :美並苅安駅~赤池駅間、赤池駅に到着する20秒ほど手前の鉄橋(第3長良川橋梁)を渡っている間、右車窓より

 長良川鉄道下りにおいて、赤池駅に到着する手前の鉄橋(第3長良川橋梁)から右車窓(上流側)を見ると、両岸に岩石が連続して露出しているのがわかります。何回もその露頭を紹介してきました。3年前の8月20日「長良川沿いのチャート層その5」、9月10日「長良川沿いのメランジュその5」、9月22日「長良川沿いの珪質粘土岩その5」、10月21日「長良川鉄道の車窓から見た岩石その7」、昨年の2月7日、9日「長良川本流沿いの露頭編その87、88」です。ここで見られるのは、基本的にはメランジュからなる地層です。メランジュは、海洋プレートの上に堆積したものが陸側のプレートの下にもぐりこむ際、はぎ取られ混ざり合いながら陸側のプレートに付加する際の特徴的な地質体です。陸側のプレートに付加する過程で、高い間隙水圧をもった泥が地層の間に注入しながら形成されると考えられているようです。実際には、基質である泥岩の中に、海洋で噴出したり堆積したりした岩石からなるさまざまな大きさの礫あるいは岩塊を含んでいます。そのため、ここでは大きな甌穴が見られる層状チャートも分布しますが、メランジュ中の巨大な岩塊と考えられます。地質図では、赤色の×の南(長良川対岸)にオレンジ色(Mch)で描き表されているチャートがありますが、その一部かもしれません。

写真が五種類ありますが、上と中上の写真は長良川鉄道下り列車の右車窓から撮ったものです。上の写真の上部の赤枠が中上の写真の位置です。地質図において×が2ヶ所にありますが、黒色×地点は上の写真の下部の露頭、赤色×地点は中上の写真の露頭を示していて、いずれも灰色(Mmx)の中にあります。灰色はメランジュからなる地層です。上の写真に写っている手前(下部)の露頭は混在岩からなっていて、中上の写真の露頭(上の写真の上部の露頭)はチャートからなっています。真中の写真は赤色×地点で見られるチャート中の甌穴を北東からパノラマで撮ったもので、中下の写真は真中の写真の中央左を撮ったものです。下の写真は、黒色×地点で見られる混在岩を東から撮ったものです。真中と中下、下の写真は「長良川本流沿いの露頭編その87、88」でも使用した写真です。スケールとして置いてある黄色の折れ尺(甌穴の写真)、ハンマー(混在岩の写真)の長さはそれぞれ1m、約28cmです。中下と下の写真は同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。(地質図はHP「ジオランドぎふ」より 岐阜県博物館提供)







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