長良川鉄道沿いの地形・地質編 その27 深戸駅~相生駅間の鉄橋下(下流)のメランジュ(チャート岩塊) :深戸駅~相生駅間、深戸駅から出発して4分弱後(第5長良川橋梁下)、左車窓より

3年前の10月27日「長良川鉄道の車窓からみた岩石その11」、昨年の4月20日「長良川本流沿い露頭編その119」で紹介した第5長良川橋梁の下流側左岸河床露頭を再度紹介します。長良川鉄道の下りにおいて、深戸駅を出て約4分弱後に長良川に架かった鉄橋(第5長良川橋梁)を渡ります。鉄橋を渡りはじめた時に左車窓から下方を見ると、河床に岩石が露出しているのがわかります。チャートです。実際に長良川の左岸で露頭を見ると、いくつかの色のチャートが見られます。赤色(エンジ色)、淡緑灰色、暗青灰色、黒色などです。チャートの色については研究がされていて、チャートが堆積した海洋環境の状態を表していると考えられています。特に、黒色チャート(正しくは黒色に近いチャート)は、海洋が還元状態(酸素が乏しい状態)で堆積したと考えられていて、硫化鉄(主に黄鉄鉱)や炭素化合物など酸素の乏しい場所でできた物質を含んでいるようです。

地質図において、長良川鉄道の左車窓から見える河床露頭(×地点)は灰色(Mmx)の中にあり、灰色はメランジュからなる地層です。見えるのはチャートだと前述しましたが、メランジュ中の巨大なチャートの岩塊だと思われます。写真が四種類ありますが、上の写真は列車の左車窓から下方を望んで撮ったものです。中上の写真は上の写真の赤丸で囲んだ部分に近づいて南からパノラマで撮ったもので、中下の写真は中上の写真の中央部を撮ったものです。縦に入っている白い筋はチャートに貫入している石英脈で、他はチャートです。石英脈は、幅が5mm~5cmで、長さが10cm~40cmのものが多く、5cm幅で150cmほどの長さのものもあります。おもに、チャート層の層間に沿って入っています。ここで見られるチャートは暗青灰色をしたものと黒色をしたものがあります。暗青灰色のチャートは、数cm~10cm厚のチャート層に、灰色をした数mm~5mm厚の泥岩層をはさむ層状チャートです。黒色のチャートは、層状がはっきりしていません。

下の写真は同じ露頭を東からパノラマで撮ったものです。上の写真以外は「長良川本流沿い露頭編その119」でも使用しています。スケールとして置いてあるハンマーの長さは約28cmです。中下の写真は同じような写真が二枚並んでいますが、写真の下部の白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。(地質図はHP「ジオランドぎふ」より 岐阜県博物館提供)






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