長良川鉄道沿いの地形・地質編 その25 深戸駅~相生駅間の高速道橋脚近くの玄武岩とチャートの混在 :深戸駅~相生駅間、深戸駅から出発して約2分30秒後高速道の橋脚下付近、左車窓より

 3年前の8月19日「長良川沿いのチャート層その4」、10月26日「長良川鉄道の車窓からみた岩石その10」、昨年の3月21日「長良川本流沿い露頭編その111」で紹介した玄武岩とチャートが混在している露頭を再度紹介します。長良川鉄道下り列車において、深戸駅出発後2分30秒ほどたつと、深戸駅から2本目のトンネルを出ます。すぐ左車窓から外を眺めると、長良川対岸に,高速道路の橋脚が見えます。高速道路の2基の橋脚(西と東)周辺に露頭はあります。2基の橋脚の間には、長良川鉄道の車窓からも赤色と緑色の色の違いを確認できる露頭があります。この露頭に近づいて見ると、チャートと玄武岩がマーブル状に混ざった状態が確認できます。両方ともやわらかい時に接触して混ざったと考えられます。

地質図において、この列車の車窓から見える露頭(×地点)は緑色(Mbs)とオレンジ色(Mch)の間にあります。緑色はおもに玄武岩質火山岩類からなる地層で、オレンジ色はおもにチャートからなる地層です。写真が五種類ありますが、上の写真は左車窓から撮ったものです。高速道路の2基の橋脚の間に緑色と赤色(エンジ色)の露頭がありますが、緑色は玄武岩で、エンジ色はチャートです。中上の写真は玄武岩とチャートが混在している露頭を近づいて南からパノラマで撮ったもので、真中の写真は中上の写真の中央少し左を撮ったものです。中下の写真は、中上の写真(または真中の写真)に写っているハンマー付近をより近づいて撮ったものです。緑灰色のものが玄武岩で、エンジ色、および白っぽい色のものがチャートです。下の写真は、真中の写真の露頭を南西から撮りました。上以外の写真は、「長良川本流沿い露頭編その111」でも使用している写真です。スケールとして置いてあるハンマーの長さは約28cmです。真中と下の写真は同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の●を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。(地質図はHP「ジオランドぎふ」より 岐阜県博物館提供)







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