長良川鉄道沿いの地形・地質編 その37 山田駅~徳永駅間対岸の砂岩泥岩互層、砂岩層 :山田駅~徳永駅間、山田駅出発後約1分10秒~20秒後、左車窓より

 昨年の7月5日「長良川本流沿い露頭編その152」で紹介した郡上市大和町野口の砂岩層、砂岩泥岩互層の露頭が、長良川鉄道の車窓から見えますので紹介します。3年前の8月31日「長良川沿いの砂岩、泥岩その4」、11月11日「長良川鉄道の車窓からみた岩石その17」でも紹介している場所です。山田駅出発後1分10秒ほどたったところで、長良川対岸に特殊造形物の製造工場が見えますが、その上流(北)の長良川河床に露頭があります。岩層と砂岩泥岩互層が分布しています。途中手前の建物の陰で見えなくなりますが、10数秒間見えます。

美濃帯堆積岩類中の砂岩層や泥岩層(砂岩泥岩互層も含む)は、陸地から川などによって海洋へ運ばれた砂や泥がもとになっています。砂や泥の混じったものが海底の斜面で混濁流となってより深い海底へ流れ込む時、1回の流れ込みによって、粒子が粗い砂は下に、その上に粒子の細かい泥が堆積します。それが何回も繰り返すと、砂と泥が交互に重なって縞状に見える砂泥互層を形成します。それが固結したものが砂岩泥岩互層です。ここの砂岩泥岩互層は、層厚数cm~10cmほどの青灰色をした中粒~細粒砂岩層と、層厚数cm~6cmほどの暗灰色をした泥岩層が交互に堆積しています。

地質図において、この露頭(×地点)は、黄色(Mss)の中にあり、黄色はおもに砂岩からなる地層です。写真が五種類ありますが、上の写真は長良川鉄道下りにおいて、山田駅を出て1分15秒ほどたったところで左車窓から撮ったものです。赤い線で囲まれたところが紹介する露頭です。特殊造形物の製造工場が写真の左側に写っています。中上の写真は砂岩層と砂岩泥岩互層が見られる露頭を近づいて北東からパノラマで撮ったもので、真中の写真は中上の写真の中央左を撮ったものです。ハンマーが置いてある黒っぽい岩石が砂岩泥岩互層で、その上方に広がっている灰色の岩石が砂岩層です。中下の写真は、真中の写真に写っている露頭から北西へ5mほどのところにある露頭を南東から撮ったものです。中上の写真の右上隅に写っている露頭です。ハンマーの位置は砂岩泥岩互層で、ハンマーの右少しはなれたところの灰色の岩石は砂岩層です。砂岩泥岩互層と砂岩層の境界部は明確で、水がしみこみやすいためか、植物が連続的に生えています。下の写真は、中下の写真のハンマー付近をより近づいて撮ったものです。写真では、砂岩泥岩互層中の砂岩層と泥岩層の色が似ているのでわかりにくいですが、立体的に見ることができると、砂岩層の方がやや出っ張って見えます。スケールとして置いてあるハンマーの長さは約28cmです。真中と中下、下の写真は同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。(地質図はHP「ジオランドぎふ」より 岐阜県博物館提供)







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