長良川鉄道沿いの地形・地質編 その45 「ジオ鉄」って何?

 今まで、「美濃太田駅」を出発して、終点「北濃駅」に至るまで、長良川鉄道沿いの地形および地質を44回にわたって紹介しました。特に、地質に関しては、車窓から見える露頭について写真の掲載とともに述べてきました。

「ジオ鉄」って聞いたことがありますか。「ジオ鉄」は、地球や大地を表す言葉に用いられる「geo(ジオ)」と、鉄道ファンの愛称「鉄(テツ)」にちなんだ造語で、公益財団法人深田地質研究所によって商標登録されている言葉です。大地のつくりと鉄道との結びつきを大切にして、地質と鉄道の両面からのかかわりについてや、周囲のいろいろな環境(文化や産業、食なども含めて)について深く学ぼうという活動が行われつつあります。

今回の44回のブログを通して、鉄道に興味をもっている方が地形や地質について認識を深めたり、地形・地質に興味をもっている方が実際に長良川鉄道で旅をしたりすることを願っています。地質図には、ブログごとのスポット(露頭の場合はジオサイト)に番号を付けました。長良川鉄道は全長72.1kmありますので、地質図の細かいところはわかりにくいため、それぞれのブログに載っている地質図をご覧ください。

日本地質学会では、毎年惑星地球フォトコンテストが行われています。いろいろな賞があるのですが、その一つに「ジオ鉄賞」という賞があって、「ジオ」を「鉄道」と組み合わせることで、「ジオ」の魅力が引き立ち、列車で旅に出かけたくなる写真が選出されています。長良川鉄道とジオの写真も選出されています。

掲載した地質図は、HP「ジオランドぎふ」の地質図をもとにして、長良川鉄道周辺の地質を黒線で囲いました。地質図の凡例は、黒線に囲われた部分の地質の凡例を載せてあります。ほかの部分の凡例は、HP「ジオランドぎふ」を見てください。写真は、ジオと長良川鉄道とを組み合わせた写真です。第12回惑星地球フォトコンテストの「ジオ鉄賞」に選ばれた写真です。撮影場所は郡上市美並町赤池地区で、「長良川鉄道沿いの地形・地質編その21」で紹介したジオサイトです。(地質図はHP「ジオランドぎふ」より 岐阜県博物館提供)




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