板取川沿いの地質、露頭 その6 美濃市蕨生下屋敷対岸の砂岩層(漣痕?) :美濃市蕨生下屋敷対岸(右岸)河床露頭

 「板取川沿いの地質、露頭その1、2」で紹介した美濃市蕨生下屋敷対岸の河原から、上流へ数10m進んだところに南北に23mほど、東西に17mほどの河床露頭があります。砂岩層です。

 ここの砂岩は灰色で、主に中粒砂からなります。砂岩層は褶曲していて、層理面は一定していませんが、水平に近い面もあり、その一部にうっすらですが波状の模様が見られます。美濃帯堆積岩類の砂岩層は、河川によって陸地から海洋へ運ばれた砂がもとになっていますが、海洋プレートにのって運ばれてきた堆積物などと混ざり合って、陸地へ付加したものです。そのため、美濃帯堆積岩中の砂岩層には、波状を示す漣痕などは非常に残りにくいはずです。そのようなことから、漣痕と思われる部分を写真で示しておきますが、はっきりしたことはわかりません。また、淡灰色~灰色の泥岩が層ではなく、レンズ状に入っている部分があります。長さ3.3mほど、幅1.2mほどです。砂岩も入り込んではいますが、全体的にはレンズ状の泥岩です。

 地質図において、×地点が露頭の位置ですが、白色(a)の中にあり、白色は第四紀の堆積物です。周囲は黄色(Mss)が広く分布していて、おもに砂岩からなる地層です。この露頭は、第四紀の堆積物の下に分布している砂岩層が露出したものです。写真は五種類ありますが、上の写真は漣痕?が見られる砂岩層を中心にして南からパノラマで撮ったもので、中上の写真は上の写真の中央付近を撮ったものです。真中の写真は、上の写真(または中上の写真)に写っているハンマーの右側を近づいて南から撮ったものです。ハンマーの右側少し離れた部分に、うっすら縦に波状を示す痕が見られます。数mmの高さの違いですが、平行な高い部分と低い部分はが3列確認でき、波長(高いところから高いところの幅)は、7~11cmです。中下の写真は、波状を示す痕を西上から横長で撮ったもので、定規(約17cm)の左側に写っています。下の写真は、上の写真のハンマーの位置から南へ3mほどの露頭を撮ったものです。砂岩の中にレンズ状の泥岩が入っています。スケールとして置いてあるハンマーと定規、黄色の折れ尺の長さは、それぞれ約28cm、約17cm、1mです。中上と真中の写真は、同じような写真が2枚並んでいますが、写真の下の白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。(地質図はHP「ジオランドぎふ」より 岐阜県博物館提供) 







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