板取川沿いの地質、露頭 その8 美濃市乙狩新河の砂岩層 :美濃市乙狩新河の右岸露頭

 美濃市から関市洞戸に向かう県道81号美濃洞戸線で、美濃和紙会館をさらに2kmほど西へ進むと、上牧橋があります。上牧橋を渡り、右折して70mほどのところにある細い堤防道路に入ります。直進し、右折したところから250mほど進むと、川原へ降りる道がありますので、そこを下りて車を止めます。上流へしばらく進むと、右岸河床に砂岩層が露出しています。河川に沿って、幅10mほどで長さ50m強のほぼ連続した露頭で、灰色~暗灰色をした細粒から中粒の砂からなる砂岩層です。約5cm幅の黒色の泥岩層を挟む部分もあります。挟まれた泥岩層は、ほぼ東西を軸として、北に55°ほど傾斜しています。

 板取川は、関市洞戸市場より上流はほぼ北から南へ蛇行しながら流れていますが、洞戸市場から下流は向きを変え、西から東、もしくは北西から南東へ流れ、美濃市街地の北で長良川と合流しています。美濃帯堆積岩類は、地質図によると、いろいろな堆積物(砂岩、泥岩、チャート、珪質泥岩、石灰岩、玄武岩など)が複雑に分布していますが、大まかに見ると、同じ岩相が東-西、もしくは南東-北西に伸びている地域が多いです。そのため、河川が南北方向に流れていると、異なる岩相を貫くように流れることになりますが、東西に流れていると、同じ岩相の中を流れることになり、河川沿いの岩石(露頭)が同じような岩石からなっていることが多いです。美濃市蕨生地区から関市洞戸市場地区にかけてはチャートも部分的に分布しますが、主には砂岩層が分布しています。そのため、砂岩層の露頭が多く見られます。

 地質図において、×地点が露頭の位置ですが、白色(a)、空色の中に記号あり(a2)の中にあり、白色と空色の中に記号ありは第四紀の堆積物です。周囲は黄色(Mss)が広く分布していて、おもに砂岩からなる地層です。第四紀の堆積物の下に分布している砂岩層が露出しています。写真は五種類ありますが、上の写真は北西から(下流を向いて)パノラマで撮ったもので、中上の写真は上の写真の中央少し左を撮ったものです。真中の写真は、上の写真(または中上の写真)のハンマー付近を近づいて撮ったものです。中下の写真は、泥岩層が挟まっている場所を南西から撮ったものです。下の写真は露頭の表面(砂岩)を接写したもので、写真の縦は5cmです。スケールとして置いてあるハンマーの長さは約28cmです。中上と真中、中下の写真は、同じような写真が2枚並んでいますが、写真の下の白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。(地質図はHP「ジオランドぎふ」より 岐阜県博物館提供)







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