都市(名古屋)で見られる化石 その4 :地下鉄名古屋駅ゲートウォーク壁

 ゲートウォークは、名古屋駅周辺の地下街の一つで、以前はテルミナ地下街と呼ばれていた場所です。ゲートウォークの壁は、地下鉄名古屋駅の9、8番出入口階段の壁と同様に、ジュラマーブルイエロー(ジュライエロー)と呼ばれる石材が使われていて、アンモナイト、ベレムナイト、海綿動物、有孔虫などの化石が多く見られます。アンモナイトなどの化石はちょっと注意をして探すと、複数見つかるほど多く入っています。

ジュラマーブルイエローは、ドイツのバイエルン州アウクスブルクで採掘される石灰岩です。この地方の石灰岩はジュラマーブル(マーブル=大理石)と呼ばれますが、その中でイエロー系の石灰岩をジュラマーブルイエロー(またはジュライエロー)と呼び、石材として多く使われているようです。ジュラマーブルイエローは、炭酸カルシウムの殻をもった生物の遺骸などが堆積してできた岩石で、変成作用を受けることなく結晶化が進んでいない石灰岩です。石材名のジュラマーブルイエローの「ジュラ」は、ジュラシックパークのジュラで、地質年代の中生代ジュラ紀を指します。そのジュラ紀の石灰岩ですから、ジュラ紀に海洋で生きていた古生物の化石が含まれているのです。ジュラマーブルイエローは石灰岩の中でも人気が高く、建築石材に向いていて使用されることが多いようです。おもには内装材として使用されるようですが、吸水率が低いため、外部石材としても使用できるようです。

ゲートウォークの壁は非常に多くの化石が入っていますので、紹介した化石よりももっと見やすかったり、大きかったりするものがあるかもしれません。人通りは常に多いですが、気を付けながら探せは推しの化石が見つかるかもしれません。写真は6枚ありますが、いずれもゲートウォークの壁の写真です。1番上の写真は、SNSや書籍でも紹介されていますが、ゲートウォークの中で明確に見え、かつ大きなアンモナイトです。9番出口から8番出口に向かってゲートウォークを歩くと、左側で最初の店舗横にあるドア(裏口)の上にあります。2番目の写真も明確かつ大きなアンモナイトで、軟体部が収まる広い空間である住房部が残っています。一般的に、隔壁で仕切られている部分は強度があり残りやすいですが、住房部は隔壁がないため弱く残りにくいようです。マクドナルドの東の壁にあります。3番目の写真もアンモナイトですが、1番上や2番目の写真とは異なり、縦断面です。4、5番目の写真はベレムナイトの縦断面を、1番下の写真は海綿動物が星型に近いものを撮ったものです。いずれの写真にもスケールが入っていますが、指などを一緒に撮った写真から長さを読み取ってつけたものですから、正確さはやや欠けます。







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