都市(名古屋)で見られる化石 その7 :名古屋駅近辺ミッドランドスクエア3階の壁の厚歯二枚貝、柱のサンゴ

ミッドランドスクエアの3階には、一面に化石の入っている壁があります。淡いグレーの石材で、化石が所狭しと入っているのがわかります。すべて厚歯二枚貝です。この石材は、イタリア産のアウリジーナ・フィオリータという石灰岩です。後ほど(「都市で見られる化石その23」)紹介しますが、松坂屋南館の7階(松坂屋美術館)、8階(マツザカヤホール)の壁でも同じ石材が使われています。

厚歯二枚貝は中生代白亜紀のかなり短い時期に爆発的に栄え、白亜紀末に絶滅した中生代特有の貝類です。ヨーロッパでは建築石材に含まれる身近な化石として知られているようです。厚歯二枚貝の多くは、現在生きているカキやシャコガイのように、片方の貝殻で海底に固着した生活を送ったようです。二枚貝としては比較的大型で、厚手の殻をもっています。二枚貝の分類は、貝殻の蝶番(ちょうつがい)の部分にある殻と殻を合わせるための歯(鉸歯(こうし)と呼ぶ)の形が決め手となりますが、その鉸歯が非常に大きく頑丈にできています。厚手の鉸歯をもつ二枚貝ということで、厚歯二枚貝と呼ばれるようです。貝殻の形はさまざまで、二枚貝とは思えない非常に奇妙な形状の殻をもつものも多いです。円錐を逆さにした容器に蓋をしたような形のものや巻貝の殻を左右に2つ合わせたような形をしたもの、左右の殻が水牛の角のように弓状に曲がった形をしたものなどがあります。

3階では、柱にも化石が見られます。石材は1階の柱と同様に暗灰色で白い筋が入っていますので、フランス産のヘンリー4世という石材のように思いますが、確認はとれてないです。中にサンゴが入っています。

 写真は6枚ありますが、いずれもミッドランドスクエア3階で見られる化石です。1番上の写真は壁を斜めから撮ったもので、部分的に近づいて撮ったものが2番目と3番目のの写真です。ばらばらになっていますが、厚歯二枚貝です。下3枚の写真は柱の一部を撮ったもので、いずれもサンゴが写っています。上の写真以外はスケールが入っていますが、指を一緒に撮った写真から長さを読み取ってつけたため、正確さはやや欠けます。







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