板取川沿いの地質、露頭 その25 関市洞戸栗原と飛瀬の境界付近の変形したチャート層 :関市洞戸栗原と飛瀬の境界付近の右岸露頭(栗原橋上流150mほど)

 2020年11月29日「板取川沿いの岩石その9」で紹介したチャート層の露頭を再度紹介します。関市洞戸事務所の東を通っている国道256号を北進し、しばらくすると板取川を横切ります。その橋が栗原橋です。橋の手前には現在は使われていないようですがバスの車庫が、橋を越えたところには鮎料理処があります。栗原橋で左側(西側)を見ると、チャート層が露出しています。橋の手前付近で車を止め、東へ40mほどのところに川原へ下りる階段がありますので、そこを通って川原へ下り、川沿い(右岸)を上流へ向かって進みます。栗原橋の下をくぐって、さらに150mほど進むと露頭があります。

チャート層は、チャートの層と層の間にうすい泥岩の層がはさまっていることが多く、層状チャートと呼ばれます。ここのチャート層は間にはさまっている泥岩層が厚く、チャートの部分が途切れていたり、変形したりしています。チャート層は淡青灰色をしていて、数cm~10cmほどの厚さです。間にはさまる泥岩層は灰色(部分的に暗青灰色)をしていて、1cm~15cmほどの厚さです。

地質図において、×地点が露頭の位置ですが、オレンジ色(Mch)の中にあり、オレンジ色はおもにチャートからなる地層です。写真は五種類ありますが、上の写真は北東からパノラマで撮ったもので、中上の写真は上の写真の中央付近を撮ったものです。真中の写真は上の写真の露頭の右下を近づいて撮ったもので、チャート層が変形し、泥岩層が厚いのがわかります。中下の写真は露頭の上に登って南西から撮ったもので、ハンマーの頭部の左を近づいて撮ったのが下の写真です。

下の写真には、中央少し上に白く写っているチャートが見かけ上ソーセージ状に分かれているのが写っています。ブーディン構造だと思いますが、硬くてもろい地層(ここではチャート層)と流動性に豊む地層(ここでは泥岩層)との互層にしばしば見られる変形構造です。地層面に平行な引っ張りの力によってチャート層が引きちぎられ、その間を泥岩層が埋めたような形態をなす変形構造です。「ブーディン」はフランス語でソーセージを意味するため、断面を見ると連なったソーセージ状に見える構造をブーディン構造というようです。

スケールとして置いてあるハンマーと定規の長さは、それぞれ約28cm、約17cmです。中上と真中、中下の写真は、同じような写真が2枚並んでいますが、写真の下の黒丸または白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。(地質図はHP「ジオランドぎふ」より 岐阜県博物館提供)







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