板取川沿いの地質、露頭 その42 関市洞戸阿部左岸の砂岩泥岩互層の破断とチャート層(熱変成) :関市洞戸阿部左岸の連続露頭
地質図を見ると、露頭の位置(×地点)の左側はうす茶色(Mal)、右側はオレンジ色(Mch)が分布しています。うす茶色は砂岩泥岩互層からなる地層、オレンジ色はおもにチャートからなる地層です。×地点はそれらの境界部にあたります。関市洞戸栗原から洞戸高見にかけては、砂岩泥岩互層が広く分布し、その中にチャートからなる地層が細長いレンズ状で入っているのがわかります。そのため、板取川沿いには砂岩泥岩互層とチャートが交互に露出しています。
国道256号を北進し、新高賀橋を渡ることなく、新高賀橋から300m強進むと鮎料理店の入口が、さらに200m強進むと右側に空き地があります。車を停め、空き地から徒歩で川へ下りる小道を進むと、川の対岸に連続露頭が見られます。露頭に近づくには川を渡らないといけません。上の写真に写っているのは連続露頭の東端に近いところで、チャートと砂岩泥岩互層が接しているのがわかります。ここの露頭は花崗岩の熱で熱変成を受けています。地質図を見るとわかるように、濃いピンク色で示される花崗岩(高賀花崗岩)が北東に広く分布しています。層状チャートが熱変成を受けたものは、白色をした3cm~10cm厚のチャート層に、灰色をした1mm~2cm厚の泥岩層がはさまれています。全体的に波をうった感じで変形しています。砂岩泥岩互層が熱変成を受けたものは、淡灰色をしたレンズ状の砂岩(幅数mm~3cm、長さ数cm~10cm)が、暗灰色をした泥岩の中に多く入っています。チャートと砂岩泥岩の境界部は、明確な境界ではなく、チャート中に砂岩泥岩互層が入り込んでいるのは確認できます。
写真は五種類ありますが、上の写真は南からパノラマで撮ったもので、中上の写真は上の写真の中央付近を撮ったものです。真中の写真は上の写真(または中上の写真)に写っているハンマー付近を近づいて撮ったもので、チャートと砂岩泥岩互層の境界部です。中下の写真は砂岩泥岩互層の部分を南から撮ったもので、上の写真の白丸がハンマーの位置です。下の写真は、中下の写真のハンマーの左少し下を撮ったもので、淡灰色の砂岩がレンズ状で多く入っているのがわかります。スケールとして置いてあるハンマーと定規の長さは約28cmと約17cmです。中上と真中、中下の写真は、同じような写真が2枚並んでいますが、写真の下の黒丸または白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。(地質図はHP「ジオランドぎふ」より 岐阜県博物館提供)
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