一枚の写真から その4 溶結凝灰岩の柱状節理の断面でしょうか?
上の写真は、郡上市白鳥町中切の長良川沿い右岸河床、つり橋の上流に見られる溶結凝灰岩(白鳥流紋岩)を撮った一枚です。この露頭を初めて見た時、正直、「なんだろう?」と思いました。分布状況から、溶結凝灰岩であることは間違いないです。しかし、割れ目で囲まれた三角形や四角形、五角形の中に白くて丸っこいものが一つずつ入っています。平面でとらえると、核の部分をもつ三角形や四角形、五角形が隙間なく組み合わさったものです。一辺の長さは1m~2.5mほどです。
立体でとらえるとどうでしょうか。この断面が柱状につながっていれば、柱状節理でしょうか。その中心付近に丸っこく同じ材質の白っぽい岩石が入っています。露頭を見て回ると、違う場所では、丸っこい白っぽい岩石が円柱状に伸びているところが確認できます(下の上写真)。また、丸っこい白っぽい岩石が放射状に割れているものもありました(下の下写真)。それらから判断すると、三角形や四角形、五角形というのは柱状節理の断面を見ていて、冷え方の違いから、それぞれの柱状節理の中央部分に円柱状の核の部分が見られるようになったのでしょうか。
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