一枚の写真から その8 滝にかかる虹
太陽光線が雨粒(水粒)に入って、その光が屈折や反射をして、人の眼に届くと虹が見えます。まず、ある角度で水滴に入った光が屈折をし、光の波長によって屈折率が異なるため、7色に分かれます。その色に分かれた光が水滴の中を進み、水滴の端(水と空気の境)で反射をし、最終的に空気中へ出てきます。空気中に出た7色の光は真っすぐ進みます。そして、その光が人の目に届いたとき、虹が見えるのです。そのため、太陽の位置と水滴、そして人の位置によって、虹が見えるかどうかが決まるのです。
あまり知られていないかもしれませんが、虹の外側には色の並びが逆のうすい虹がもう1本かかります。太陽光線が水滴中で屈折したり反射したりして、最終的に人の目に届くのですが、水滴に入る光の角度によって2通りの通り道があるのです。1本は水滴に入って屈折→反射→屈折して空気中に出てくる光、もう1本は水滴に入って屈折→反射→反射→屈折して空気中に出てくる光です。前者の光と比べて、後者の光は反射が2回起こるため、光の強さが弱くなり、かつ光の並び方が逆になってしまうのです。そのため、うすい虹(副虹)は鮮やかに見える虹(主虹)の外側に逆の色の並びで見えるのです。
・太陽の位置は虹が見える場所の反対側にあり、強い太陽光線が雨粒、水粒に当たること。そのため、虹を見るには太陽光を背にすることになります。
・虹が見える場所にプリズムと同じはたらきをする雨粒、水粒が多くあること。
です。
下の写真は、上の写真の場所を少し離れて撮ったものです。この写真でも割とはっきり見える虹(主虹)の少し上に下が赤、上が青のかすかな虹(副虹)が見えるのですが、わかるでしょうか。
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